XRPの価格は現在2.45ドル付近で取引されており、7月に記録した史上最高値3.65ドルから33％、1カ月前の水準からは15％の大幅な下落となっている。
足元の価格トレンドは弱含みに見えるものの、いくつかの重要なファンダメンタルズは、この調整局面が実は忍耐強い投資家にとって魅力的な買い場となる可能性を示唆している。
この最近の軟調さの主な要因は、米政府機関の一時閉鎖に伴うSECによるXRPスポットETF申請に関する決定の遅れだ。この規制上の停滞が、短期的な市場心理に当然ながら影響を与えている。
複数の資産運用会社がセクション8（a）に基づく20日間の自動承認機関を開始したものの、これらの申請を取り巻く規制上の不透明感が続いていることがXRP価格に圧力をかけている主な要因となっている。SECが異議を唱えない限り、これらのスポットETFは今月後半に上場する見込みだ。
現在の大きな疑問は、ETFが承認された後、XRPはどうなるのか？ 私たちは価格が5ドルを超えて急騰する可能性があると考えている。その理由を以下のセクションで探っていく。
XRPが5ドルに達する可能性
ETFカタリストは差し迫っているようだ。XRPは今年初めに主要なデリバティブプラットフォームに上場したことを受け、11月に規制された先物取引の要件を満たした。市場のコンセンサスは現在、スポットXRP ETFの承認が非常に高い確率で行われると見ている。ETFの取引が開始されると、機関投資家からの資金流入が加速し、価格が5ドルを超える可能性がある。これは現在の水準の2倍以上で、新たなサイクル高値となるだろう。
なぜ5ドルなのか？ ビットコインとイーサリアムのETFの急騰
その理由は先例にある。2024年1月にスポットビットコインETFが承認された際、ビットコインは約4万ドルから6カ月以内に7万ドル以上に上昇した。75％の上昇だ。承認後12カ月で、10万ドル以上で取引され、150％の上昇を記録した。この急騰は小売および機関投資家からの数十億ドルの資金流入によって引き起こされ、ビットコインを新たな史上最高値に押し上げた。
同様に、2024年5月にイーサリアムのスポットETF承認が発表されたとき、ETHは3000ドル未満から数週間で約3900ドルまで上昇し、取引開始後も上昇トレンドを続けた。その後のボラティリティにもかかわらず、強い機関投資家の需要とETFの正当性が持続的なモメンタムを生み出した。これらの例は、スポットETFの上場がいかに市場心理を劇的に変化させ、大きな急騰を引き起こす可能性があるかを示している。
