キャリア・教育

2025.11.16 11:15

新入社員のモチベーションが半年で二極化 6割が成長を感じる一方で15%は早期離脱危機

Getty Images

Getty Images

新卒社員が入社してからすでに半年以上。職場に慣れ始める一方で、入社前に抱いていた期待と現実のギャップが浮き彫りになるタイミングでもある。企業にとっては、若手社員の定着と成長を左右する重要な節目といえるだろう。

人材育成支援を手がけるシェイクが2025年4月入社の新入社員1027人を対象に実施した調査では、入社後にモチベーションが上昇した人が約6割に上った一方で、すでに低下している層も約15%存在することが明らかになった。

鍵は「上司の信頼」と「成長実感」

モチベーションが「大きく上がった」(19.8%)、「やや上がった」(38.0%)と回答した層にその要因を尋ねたところ、「上司や先輩からの期待や信頼」「自己成長の実感」が上位を占めた。

対照的に、モチベーションが低下した層では「チームや同僚との関係性」、「給与や待遇」「ワークライフバランス」といった外的要因が主な理由として挙げられている。内的な充実感を得ている層と、環境面への不満を抱える層との対比が鮮明だ。

興味深いのは、成長実感の有無とモチベーションの相関関係である。調査では約8割が「成長実感がある」と回答したが、成長実感が「とてもある」層の61.0%が「自分なりに創意工夫をしながら取り組んでいる」と答えた。

一方、成長実感が「全くない」層では60.7%が「忙しさやプレッシャーから仕方なく取り組んでいる」と回答しており、業務への向き合い方が成長実感を左右している様子がうかがえる。

次ページ > 明暗を分けた期待と現実のギャップ

文=池田美樹

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事