キャリア・教育

2025.11.16 11:15

新入社員のモチベーションが半年で二極化 6割が成長を感じる一方で15%は早期離脱危機

明暗を分けた期待と現実のギャップ

入社前の期待と現実のギャップについても、モチベーションによって受け止め方が異なる。モチベーションが上昇した層では、「働き方」(40.1%)、「上司や先輩との関わり方」(38.3%)、「職場の雰囲気」(36.8%)が「期待以上に良かった」と評価されている。

逆に、モチベーションが低下した層では、「仕事のスピード感や業務量」(51.9%)、「目指したいと思える先輩・上司の存在」(49.4%)が「期待以下だった」との回答が目立つ。業務の負荷と、それを支えるロールモデルやサポート体制の不足が、早期のモチベーション低下を招いている可能性がある。

すでに転職を検討している人も

「今の会社で今後も働き続けたいか」という問いには、56.8%が「働き続けたい」と前向きな回答をした一方で、14.9%が転職を視野に入れていることも判明した。

約6割がモチベーションを維持・向上させているという事実は、決して悲観的なものではない。しかし、すでに15%が意欲を失い始めているという現実を軽視することもできない。

企業がこの時期にどのような関わりや機会を提供できるかが、若手社員の定着と成長を左右することになるのではないだろうか。

【調査概要】 
調査期間:2025年10月16日〜10月18日
調査方法:インターネット調査
調査対象:2025年4月入社の新入社員(正社員)1027人

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プレスリリース

文=池田美樹

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