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2025.11.11 11:30

「年収2200万円」を実現する職業につくために必須の23のスキル

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今後、数年間で需要が急増するとみられる、新しいタイプのリーダー職が登場している。これらの職種の米国における平均年収は約14万3000ドル(約2200万円)に達し、将来的にその数字が上昇する見込みも高い。しかし現在、この分野では深刻な人材不足が続いている。

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(参考として、私が2023年に同テーマを詳細に報じた際の平均年収は12万ドルであり、その前年の11万5000ドルから上昇している)

プロジェクトマネジメント協会(PMI)によると、2035年までに世界のプロジェクトマネジメント専門職の需要は64%増加する見通しだという。だが、その人材不足は顕著だ。PMIが発表した『Talent Gap Report』によれば、2025年までに世界全体で3000万人の新たなプロジェクトマネジメント専門職が必要とされる。この深刻な不足は、企業の成長を妨げる可能性がある。

特に人材不足の影響が大きい業界は、建設、製造、ITサービス、医療である。だがPMIによれば、米国や欧州でも、人口の高齢化や労働力構造の変化によってプロジェクトマネジメント専門職の数は減少しているという。

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今こそ、この分野のスキルを磨き、新たな資格を取得して履歴書を更新し、自分が情熱を注げるプロジェクトをリードしながら、労働市場で欠かせない存在となる好機である。

プロジェクトマネージャーとは何か

「プロジェクトマネジメント」という言葉は幅広く使われており、プログラムマネージャー、オペレーションマネージャー、ヘッド・オブ・オペレーションズ、コンストラクションマネージャー、スクラムマスターなどの職種名とほぼ同義で使われることが多い。呼称が違っても、その責任範囲はおおむね共通している。PMIの公式的な定義によれば、それはみずからスキルを活かし、「革新性、創造性、協調性をもって影響力あるプロジェクトを導く」ことである。

プロジェクトマネージャーの主な業務は、以下の通りである。

・プロジェクトのリスクを特定し、それを軽減する策を講じる
・プロジェクト間の依存関係を特定する
・KPIと期限を設定し、進捗を監視する
・ステークホルダー、およびエンドユーザーや参加者が結果に満足するように、開かれたコミュニケーションを維持する
・目標に沿ったプロジェクトを期限内、予算内で成功裏に完了させる
・プロジェクトの更新情報、リソース、進捗を文書化する
・プロジェクトチームを率いる(直属の部下だけでなく、複数の同僚や関係者を横断的に統率する場合もある)

プロジェクトマネージャーの平均年収

米国におけるプロジェクトマネージャーの年収には、幅がある。というのも、「プロジェクトマネージャー」という肩書きは非常に広義であり、実際の職種名によって平均年収が異なるためである。また、職位が上がるにつれて給与水準も上昇する。

給与情報サイトのSalary.comによると、米国での平均年収は以下の通りである。

・プロジェクトマネージャー:14万6852ドル(約2307万円)
・オペレーションマネージャー:10万6631ドル(約1641万円)
・ヘッド・オブ・デリバリー:11万9260ドル(約1836万円)
・プロジェクトディレクター:17万2003ドル(約2648万円)
・スクラムマスター:11万1835ドル(約1721万円)
・プログラムマネージャー:14万3863ドル(約2214万円)

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翻訳=江津拓哉

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