履歴書に記載すべきスキル
世界経済フォーラムによると、2025年以降に最も需要が高まる主要スキルは以下の通りである。
1. AIとビッグデータ
2. ネットワークとサイバーセキュリティ
3. テクノロジーリテラシー
4. 創造的思考力
5. 機敏性とレジリエンス(回復力)
6. 好奇心と継続的学習
7. リーダーシップスキル
プロジェクトマネジメント職を志望する場合、これらすべてを備えていることが望ましいが、特に以下のスキルを履歴書に記載するとよい。
1. コラボレーション
2. チームワーク
3. コミュニケーション能力
4. 組織力
5. 問題解決力
6. 批判的思考力
7. 適応力
8. コンフリクトマネジメント
9. プロジェクト計画
10. プロジェクトスコープ設計
11. プロジェクトロードマップ作成
12. プロジェクト管理ツール、ソフトウェアの活用
13. アジャイル
14. チェンジ(変革)マネジメント
15. コスト、予算管理
16. プロジェクトポートフォリオ管理
履歴書にどう記載するか
このリストを、そのまま履歴書に貼り付けても意味はない。代わりに、以下の方法で記載するのが効果的である。
・「主なスキル」欄を設ける:10〜15項目程度のスキルを、テクニカルスキルとソフトスキルを組み合わせて一覧化し、求人票のキーワードに合わせる。このセクションは、職務経歴の直前に配置するのが望ましい
・実績を伴う具体例を示す:職務経歴欄で、スキルをどう発揮し、どのような成果を得たかを具体的に書く。例えばAIスキルなら、使用経験のあるAI搭載型プロジェクト管理ツールを記載したり、AI導入による改善実績を挙げる。コストおよび予算管理のスキルなら、「最適な仕入れ先選定によりコストを20%削減し、納期と品質を両立」などの成果を箇条書きで示す。チームワークやリーダーシップのスキルなら、「直属部下5名を率い、最大10名の社内外関係者とリモートで協働」などと記載する
・ポートフォリオを構築する:スキルを実践した事例をケーススタディ形式でまとめ、そのリンクを履歴書やLinkedInプロフィールに掲載する。実績の可視化は採用担当者に強い印象を与える
・関連資格を明記する:PMI資格やコーセラの『Google Project Management Professional Certificate』など、AIやリーダーシップに関連した資格や学習済みのコースなどを記載する。最新の調査によると、こうしたマイクロクレデンシャル(短期専門資格)を持つことで採用率は最大96%上昇するという
2026年以降において、履歴書は5年前と同じでは通用しない。履歴書は「変革」と「実績」を訴えるものでなければならない。ポートフォリオで証明され、資格で裏付けられたスキルこそが、高い年収と充実したキャリアへの新しいパスポートである。


