自分にとっての成功とは何かを再定義する
これまでのキャリアでは主に、昇進や昇給が成功の証しだった。しかし現在、成功はまったく別の意味をもっているかもしれない。例えば、以下のようなものだ。
・勤務時間を減らし、家族との時間をより多く確保する
・収入がたとえ減っても、意義があると思える仕事に就く
・自主性と柔軟性のあるコンサルティング業や副業を始める
・分野を変えずに、より良い価値観や文化のある企業で働く
さて、決断するときがやってきた。大事なのは、自分という人間に適した人生を築き上げることだ。
今は、長期的な見通しについて考えるタイミングでもある。退職という概念は進化しつつあり、多くのプロフェッショナルが、より長く働くことを望んでいる。しかし、やり方は人それぞれだ。
フリーランスになったり、コンサルティング業を始めたり、燃え尽きずに働けるパートタイムの仕事を選んだりする人もいる。50歳を過ぎてからの成功は必ずしも「もっと働くこと」を意味しない。充実感を得られることが重要だ。
ゼロからのスタートではない、50歳過ぎのキャリア転換
50歳を過ぎてからのキャリア転換は、ゼロからのスタートではない。むしろ、これまでに学び、達成してきたすべての上に積み重ねていくことを意味する。若年の労働者とは異なり、何十年ものあいだ培ってきた経験と確かな人脈、高い自己認識力があるからだ。
もちろん、キャリア転換には時間がかかるし、障害もあるだろう。しかし、キャリアのこの段階は、何かを証明しなければならないわけではない。目的は、真に自分らしい人生を築き上げることだ。
今の段階でできる最も重要なことは、行動を起こすことだ。履歴書を最新版に更新しよう。以前の同僚に連絡しよう。仕事に応募してみよう。進歩とは積み重ねであり、小さな達成が次の力へとつながっていく。
何よりも、ゼロからのスタートではないことを忘れないでほしい。50歳を過ぎてからのキャリア転換は、強みを手にしたスタートなのだ。


