キャリア

2025.11.14 11:30

リストラ・燃え尽き・介護、「50歳過ぎのキャリア転換」を成功させる方法

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自分の次なる望みをはっきりさせる

中年期のキャリア転換における最大の過ちは、前の仕事がうまくいかなくなった理由を考えもせず、次の機会に飛びついてしまうことだ。うまくいかなかったのは、業界のせいか、職務内容か、それとも企業文化が合わなかったのか──不満を抱くようになった原因を明らかにしなければ、新たな職場に移ったとしても、再び同じ問題を抱えるようになるだろう。

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ということで、まずは、自分にとって絶対に譲れない条件は何かをはっきりさせよう。次の仕事で充実感を得るために必要なのは何か。それは、リモートで働ける労働環境や、自主的に創造できる自由さかもしれない。ミッション主導型の組織や企業、あるいは、今より健全なワークライフバランスを保てる職場という人もいるだろう。絶対に譲れない条件を具体的に書き出してみよう。

次に、自分に活力を与えてくれることは何かを、改めて振り返ろう。

・時間を忘れてしまうほど没頭できることは何か

・どんな問題を解決することが好きなのか

・報酬がなくてもやりたいことは何か

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これらの問いに対する答えを出すと、自分の価値観と合致したキャリアの方向性が見えやすくなる。自分のやりたいことがはっきりしたら、次は、自分こそが適任である理由を雇用主に証明する番だ。

経験は、超強力な武器

これまで積み重ねてきた経験は、マイナス要素ではなく、むしろ競争上の強みだ。大事なのはその経験を、採用担当者の心に響くような言葉に置き換えて伝える方法を会得することだ。

過去20年のあいだに手掛けてきたすべての仕事や職務をただ羅列するのではなく、ほかでも通用するスキルに焦点を当てよう。例えば、リーダーシップ力や問題解決力、コミュニケーション力、適応力といったスキルだ。

キャリア転換は、不測の事態ではなく、意図的な行動だと位置づけよう。企業は、チームを導くメンターやリーダー、安定させてくれる経験豊かな人材を求めている。自らを戦略的に打ち出せば、市場がまさに必要としている最適な存在になれるはずだ。

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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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