5位:ノトーリアスB.I.G.(約8000万ドル[約123億円])
死亡日:1997年3月9日(享年24)|死因:殺人
24歳で殺害された東海岸の伝説的ラッパー、ノトーリアスB.I.G.(本名クリストファー・ウォレス)のグッズは、若くして亡くなった多くのセレブと同様に、死後も高い人気を維持している。2024年3月には、カタログ、出版権、肖像権の50%をPrimary Wave Musicに売却し、その評価額を押し上げた。この取引は、死後のアルバム2枚と2009年の伝記映画の制作を監修した母ヴォレッタ・ウォレスの死の直前に締結された。
6位:マイルス・デイヴィス(約2100万ドル[約32億円])
死亡日:1991年9月8日(享年65)|死因:脳卒中
来年の生誕100周年を前に、上場企業のカタログ買収会社Reservoir Mediaがデイヴィスの遺産の90%を取得し、本格的に事業拡大に乗り出した。全米各地では記念公演が予定されており、ニューヨークのリンカーン・センターなどでの開催が発表されている。さらに5月には映画『F1/エフワン』で知られる俳優ダムソン・イドリスがデイヴィス役を演じる伝記映画の製作が発表された。
7位:エルヴィス・プレスリー(約1700万ドル[約26億円])
死亡日:1977年8月16日(享年42)|死因:心臓発作
昨夏、テネシー州メンフィスの自邸「グレースランド」を不当に競売にかけ、遺族から多額の資産をだまし取ろうとした事件が発生したが、発覚後すぐに阻止され、所有権は現在もプレスリーの遺産管理団体が保有している。現在この団体は、孫娘で俳優のライリー・キーオが代表を務めている。家族は、グレースランドとその周辺のショッピングモールを運営し、ライセンス事業や出版権の一部を管理するエルヴィス・プレスリー・エンタープライズ(EPE)の15%を保有。残る85%は、モハメド・アリやマリリン・モンローの権利も管理するオーセンティック・ブランズ・グループが所有・運営している。
8位:ジミー・バフェット(約1400万ドル[約22億円])
死亡日:2023年9月1日(享年76)|死因:皮膚がん
シンガーソングライター、ジミー・バフェットの「マルガリータビル」ブランドは、レストランやアパレル、リゾート、クルーズ事業にまで拡大し、2023年の死後に故人をビリオネアに押し上げた。彼は家族のために2つの信託を残しており、1つは子どもたち、もう1つは妻ジェーンに託された。後者の信託は2億7500万ドル(約424億円)とされ、現在ジェーン・バフェットと共同遺産執行人のリチャード・モゼンターとの間で、彼女が毎年どれほどの収入を得るべきかをめぐる争いが法廷で続いている。


