1位: マイケル・ジャクソン(約1億500万ドル[約162億円])
死亡日:2009年6月25日(享年50)|死因:オーバードーズ/殺人
2024年、ソニーにマスター音源と出版権の50%を6億ドル(約924億円)で売却する契約の一環として、遺産管理団体は残りの楽曲権利に関して世界的なロイヤリティの取り分を拡大するよう交渉した。これにより、ジャクソンは依然として世界で最も収益性の高い音楽カタログの一つを保持している。主な収入源は今も音楽だが、『MJ ザ・ミュージカル』はこの1年で世界各地で5つの公演が同時進行しており、ラスベガスのマンダレイ・ベイで上演中のシルク・ドゥ・ソレイユの『マイケル・ジャクソン・ワン』の上演回数は5000回を突破し、2030年までの延長が決定した。さらに、甥ジャファー・ジャクソンが主演する待望の伝記映画『Michael』が、2026年4月に公開予定だ。
2位:ドクター・スース(約8500万ドル[約131億円])
死亡日:1991年9月24日(享年87)|死因:がん
本名セオドア・スース・ガイゼルとして知られる児童文学作家ドクター・スースは、2024年に米国内で最も売れた児童・YA(ヤングアダルト)作家となり、J.K.ローリングを上回る480万部を販売した。また、『キャット・イン・ザ・ハット』や『グリンチ』などの定番キャラクターはいまも商品ライセンスの“金鉱”であり、遺産管理団体は過去1年間にネットフリックスとの提携を拡大して3本のシリーズを制作した。次の展開として、2026年にはワーナー・ブラザースによる『キャット・イン・ザ・ハット』の長編アニメ映画が公開予定。アメリカ建国250周年を祝う2026年7月には、新たに発見された原稿『Sing the 50 United States』が出版予定だ。
3位:リチャード・ライト(約8100万ドル[約125億円])
死亡日:2008年9月15日(享年65)|死因:がん
4位:シド・バレット(約8100万ドル[約125億円])
死亡日:2006年7月7日(享年60)|死因:がん
ピンク・フロイドの亡くなった2人は、昨年も金のレンガを積み上げた。関係者によれば、この伝説的ロックバンドは数年にわたり音楽カタログと肖像権の売却交渉を進めており、当初は最大6億ドル(約924億円)を希望していたが最終的に2024年10月にソニー・ミュージック・パブリッシングとの間で4億ドル(約616億円)の契約が成立。収益は存命の3人のメンバーと、創設時のキーボード奏者ライトおよび、1965年にバンド名を考案した初代フロントマンのバレットの遺産管理団体に均等に分配された。両名とも10曲以上の作曲クレジットを持っており、これが追加収入をもたらしている。


