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2025.11.11 15:00

「米国で最も成功した小型株企業」2025年版、サーバーラック統合関連企業が首位に

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データセンター向けインフラ、半導体関連企業も高騰

本ランキングの上位20社には、データセンター向けエネルギーインフラを提供する企業が含まれている。産業用電力機器を手がけるPower Solutions International(パワー・ソリューションズ・インターナショナル)、Argan(アルガン)、Graham(グラハム)、Powell Industries(パウエル・インダストリーズ)といった企業はいずれも株価を急騰させた。

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半導体メーカー向けに洗浄装置を提供するACM Research(ACMリサーチ)の株価も過去1年で120%上昇し、ランキング24位に入った。エッジコンピューティング向けの半導体、すなわちクラウドではなくデバイス上でAI処理を行うチップを専門とする半導体メーカーAmbarella(アンバレラ)の株価上昇率は今年25%と控えめだが、88位にランクインした。

バッテリー製造企業、ドローン関連企業もランクイン

成長株を狙う投資家には、カリフォルニア州フリーモントに拠点を置くAmprius Technologies(アンプリウス・テクノロジーズ)も有望だ。ドローンやロボット向けバッテリーを製造する同社は、2022年9月にSPAC(特別買収目的会社)との合併を通じて上場したが、株価は2024年9月までに93%下落していた。しかし同社の株価は、過去1年で1500%上昇し、失った価値をすべて取り戻した。Amprius Technologiesの売上はわずか3300万ドル(約51億円)しかないが、ランキングでは82位に入っている。

ボストン拠点のドローンソリューション企業Ondas Holdings(オンダス・ホールディングス)も同様に、直近12カ月の売上は1600万ドル(約25億円)だ。株価は過去1年で600%上昇し、時価総額は15億ドル(約2310億円)に到達。本ランキングで79位に入っている。

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AIブームが不安なら、職業訓練校も選択肢

一方、AIブームの高揚感が近く崩壊するのではと不安を抱く投資家向けにも選択肢がある。アリゾナ州フェニックスに拠点を置くUniversal Technical Institute(ユニバーサル・テクニカル・インスティテュート)は、溶接、看護、自動車板金などの技能を教える営利型職業訓練校のネットワークを運営しており、フルタイムの在籍学生数は2万人に上る。

直近12カ月の同社の売上は、前年比15%増の8億900万ドル(約1246億円)で、株価は昨年6月から2倍になったものの、PSR(株価売上高倍率)は2倍未満と比較的割安だ。Universal Technical Institute株は、「今後はホワイトカラーの職種よりもAIの影響を受けにくい分野に学生が集まる」との見方から、投資家の注目を集めている。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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