実際、最近の研究では共に意思決定し、役割を分担しているカップルは強い親密さを抱き、性的満足度が高く、対立は少ないと報告している。さらに2022年の別の研究では、共同の銀行口座を持っているカップルは全体的に関係への満足度が高く、別れる可能性が低いことが報告されている。
3. 互いの長所が相互に補完
逆年の差カップルでよくある誤解は、女性が年下の男性を選ぶと「落ち着こうとしている」、男性が年上の女性を追いかけると「母性を求めている」というものだ。だがこれらの固定観念はまったく的外れだ。
女性の30、40、50代の暮らしを調査した縦断的研究によると、アイデンティティの確かな認識、次世代育成への貢献、自信に満ちたパワーという成熟さを示すこれらの重要な指標はすべて中年期にピークを迎えることがわかった。
40代と50代の女性は30代のときよりも自分という人間をより把握しており、以前よりも目的意識が強く、内なる強さをより深く感じていると報告した。これらの特性は全体的なウェルビーイングにもつながっており、一般的な考えとは逆に中年期は実際に心理的により充実する時期であることを示唆している。
最も良い点は、この成熟が若いパートナーのエネルギーを補完的に満たすことが多いことだ。今日の男性の進んでいる感情認識と語彙は、女性の地に足のついた自己肯定感と完璧に調和する。その結果、補完的な差別化が生まれる。違いがつながりを弱めるのではなく、むしろ強めるのだ。
逆年の差カップルの関係では、年上の側は感情の調整や視野の広さ、自信を、年下の側は好奇心や柔軟性、自発性を持ち寄ることができる。この相互作用により、関係は現実的で生き生きとしたものになる。
4. 「期限」の固定観念からの解放
増えている逆年の差カップルの全体像を理解するためには、このトレンドが何から脱却しようとしているのかを考える必要がある。社会は長い間、女性の魅力は年齢とともに低下するとみなす傾向にあったが、この考え方が誤っていることは研究によって何度も証明されている。
例えば、45〜60歳の女性の性体験に関する質的研究では、性欲減退などの身体的変化に直面する女性もいた一方で、性機能や満足度のポジティブな変化を報告する女性も多かった。
ポジティブな変化を報告した女性たちは、自分の肌がより心地よく感じられ、自分の身体をより理解し、自分の欲望を表現する力を以前より得たと説明した。自信を深め、パートナーとのコミュニケーションを向上させ、心身のつながりをより深く感じられるようになったとの意見があり、年齢とともにセックスが「より」楽しくなったと言う人さえいた。


