宇宙

2025.11.09 11:00

木星と月が並んで夜空を廻る、ふたご座とオリオン座も加わり魅惑的な共演に

月と木星。木星の周りをよく見ると「ガリレオ衛星」も写っている。イタリア・ラクイラにて2023年10月1日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

月と木星。木星の周りをよく見ると「ガリレオ衛星」も写っている。イタリア・ラクイラにて2023年10月1日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

11月9日(日)と10日(月)の夜遅くから翌明け方にかけて、欠けゆく月と「惑星の王」こと木星が仲良く並んで夜空をめぐる様子が見られる。月は5日に6年ぶり最大となるスーパームーンの満月を迎えたばかりで、太陽系最大の惑星との共演は魅惑的な光景となるだろう。

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観測のタイミングと方角

半月よりまだ少しふっくらした月は日没から約4時間半後、東北東の空に昇ってくる。9日は木星の上方に、10日は木星の左下に見える。木星の左上には、ふたご座の「兄弟星」ポルックスとカストルも光っている。

木星はマイナス2.4等級の明るさで輝いている。

2025年11月9日~10日の東の夜空(国立天文台)
2025年11月9日~10日の東の夜空(国立天文台)

住んでいる地域で月や木星が昇る正確な時刻を把握するには、星空観察アプリを利用すると便利だ。

観察のポイント

ぜひ双眼鏡を使って観察しよう。月を双眼鏡で覗けば、クレーターや暗い海が見えるはずだ。一方、木星に双眼鏡を向けると、ガリレオ・ガリレイが発見したことから「ガリレオ衛星」と呼ばれる4つの衛星、ガニメデ、エウロパ、カリスト、イオが、光の点として見えるだろう。

木星と「ガリレオ衛星」の(左から)カリスト、エウロパ、イオ、ガニメデ(Freak-Line-Community / Wikimedia Commons)
木星と「ガリレオ衛星」の(左から)カリスト、エウロパ、イオ、ガニメデ(Freak-Line-Community / Wikimedia Commons)

今回の月と木星の接近は、夜空にきらめく星の色の違いを観察する絶好の機会でもある。一見しただけでは、星は全て同じ色に見えるかもしれないが、実際にはそうではない。

たとえば、ふたご座の1等星ポルックスは地球から約34光年先にある恒星で、オレンジがかった色をしている。周囲を公転する太陽系外惑星が1つ確認されている。一方、すぐ上にあるカストルは2等星で、ポルックスよりやや暗く、それでもはっきりとした白い光を放っている。地球からは51光年の距離にある。

ふたご座のポルックス(左)とカストル(Shutterstock.com)
ふたご座のポルックス(左)とカストル(Shutterstock.com)

双眼鏡で両方を順番に観察すると、色のコントラストがわかりやすい。

近くの星々も観察したい

月と木星の右側に目を向けると、東南東の空にオリオン座が昇っている。「オリオンのベルト」の通称を持つ三つ星が、真っすぐ地平線を指しているはずだ。これを挟んでちょうど左右に明るい星が2つある。

赤く輝くベテルギウスは赤色超巨星で、地球から約642光年離れている。青白く光るリゲルは青色超巨星で、約860光年先にある。こちらも双眼鏡を使うと、色の違いがはっきりとわかる。オリオンのベルトを象徴する3つの星、アルニタク、アルニラム、ミンタカは、地球とは1200~2000光年余りも隔てられている。

米アリゾナ州にあるキットピーク国立天文台の上空に輝くオリオン座。地平線上にマクマス・ピアス太陽望遠鏡が確認できる(KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/B. Tafreshi)
米アリゾナ州にあるキットピーク国立天文台の上空に輝くオリオン座。地平線上にマクマス・ピアス太陽望遠鏡が確認できる(KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/B. Tafreshi)

夜空の次の見どころ

2025年11月の夜空には見どころがたくさんある。流星雨をはるかに凌ぐ壮大な数の流星が降り注ぐ「流星嵐」が目撃されたことのある「しし座流星群」は、11月17日夜~18日未明に極大を迎える。暗い空でなら1時間あたり15個程度の流星が出現する見込みだ。

その後は20日の新月を挟んで、月明かりのない夜空がしばらく続く。この機を逃さず、オリオン座をとりまく美しい冬の星座たちを堪能してほしい。

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forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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