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2025.11.11 17:00

なぜ離婚を切り出すのは女性が多いのか──心理学で紐解く「妻が夫への興味を失くす真因」

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これは「自己中心的バイアス」として知られる認知的な利用可能性ヒューリスティック(よく目にする出来事や思い出しやすい情報などに基づいて判断する傾向のこと)の結果であり、私たちは自分の視点に頼りすぎてしまう。その結果、私たちの脳は自分がどのタスクや役割を果たしたかを正確に認識するものの、パートナーが一貫して引き受けていることはあまり認識しなくなる。

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このバイアスは結婚生活では悲惨な事態を引き起こしかねず、結婚生活が客観的に不平等であればなおさらだ。バイアスではあまり家事をしていないパートナーが、自分はたくさん家事をしていると錯覚することが多い。一方で、実際に十分に家事をしているパートナーは、想像も及ばないような量とは言わないまでも、かなりの量の家事をしていると認識する。

このような認識と現実の不一致は多くの場合、結婚生活のさまざまなところで破綻を招く。まず最初に冷え込むのは寝室だ。過重な負担を強いられている配偶者は、憤慨とまではいかなくても、相手への関心を失うだろう。だがもう一方の配偶者は、自分の目には関係がまったく公平に見えるため、なぜ配偶者が自分から離れていくのかと混乱するかもしれない。

不平等な結婚の破綻の形は、稀に見るひどい口論や特別にひどい1週間ということはほとんどない。たいていの場合、ゆっくりと、だが着実に不公平が積み重なっていき、おそらく夫婦のどちらかはそれに気づかない。妻の側からすれば、それは長年の不均衡からくる必然的な結末のように感じられ、夫の側からすればそれは突然起こったように感じられる。

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forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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