米政府は8月、ロシアのオリガルヒに圧力をかけ、プーチン大統領にウクライナ侵攻の終結を要請させるため、アマデア号を競売にかけると発表した。米AP通信によると、ウクライナ侵攻開始以降に差し押さえられたロシアの高級船舶が売却されたのは今回が初めて。過去数年間で、イタリア、スペイン、フランスなど世界各地でロシア関連とみられる高級船舶が12隻差し押さえられている。
サジワニはトランプ大統領とどのような関係があるのか?
サジワニは02年にドバイでダマク・プロパティーズを立ち上げる以前、米軍や米建設大手ベクテル向けのケータリング事業を手がけていた。サジワニは10年以上前、トランプ大統領と協力し、ドバイに2件のトランプの名を冠したゴルフコースを開発した。サジワニは16年と今年、トランプ大統領と米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)とともに、同大統領の米フロリダ州の私邸マールアラーゴで新年を祝った。トランプ大統領が再選を果たした際、サジワニは「私と家族にとって素晴らしい知らせだ」と歓迎。「米国への投資額を大幅に増やすため、4年間待ち望んでいた」と述べた。
トランプ大統領は1月、サジワニが米国でのデータセンター建設に向け200億ドル(約3兆円)を投資すると発表した。ダマク・プロパティーズは、インドネシア、マレーシア、タイのデータセンター開発に30億ドル(約4600億円)を、スペインのデータセンターにも4億ドル(約610億円)以上を投じるとしている。
フォーブスの推定によると、サジワニの純資産は102億ドル(約1兆5600億円)で、1月の推定額の2倍以上に達している。サジワニはUAEで2番目、世界では293番目に裕福な人物だ。
一方、アマデア号の元所有者であるケリモフの推定純資産は164億ドル(約2兆5100億円)で、フォーブスの世界長者番付では155位に位置している。ケリモフはロシア銀行最大手ズベルバンク、国営天然ガス企業ガスプロム、同国最大の金鉱企業ポリュスの株式投資で数十億ドルを稼いだ。


