チャレンジャーは、解雇された人は新たな職を見つけるのに苦労しているため、労働市場は今後さらに緩むと予想している。ホリデーシーズンの季節雇用も弱そうだとみている。
チャレンジャー・グレイ&クリスマスによると、11月初めまでに発表された季節労働者の採用予定数は約37万5000人で、同社が追跡を開始した2012年以降で最少となっている。
ちぐはぐなデータ
政府閉鎖の影響で、米国の労働市場に関するデータもほとんど入手できなくなっている。ただ、ここ数週間、アマゾンやスターバックス、ターゲット、UPSといった大手企業が相次いで人員削減を発表している。
一方、米給与処理代行会社ADPが5日に発表したリポートによると、10月の非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は前月比で4万2000人増加し、市場予想を上回る伸びを示した。この数は過去数カ月には歴史的な減少を記録していた。
米連邦準備制度理事会(FRB)はここ数カ月、労働市場の軟化を予測しているが、ジェローム・パウエル議長は先月末、「非常に緩やかな冷え込み」しかみられないと述べている。


