食&酒

2025.11.21 15:15

GAFA某企業「打上げでノンアル急増」の理由と、ワイン大国での僕の断酒手記

筆者(後ろの左)。職場の同僚と

では、なぜ「完全断酒」しないのか?

生じる変化や気付きは人それぞれだと思いますが、たった1週間の断酒でも驚くほど多くの気付きが得られました。

advertisement

断酒のメリットは、断酒そのものではなく、付随する睡眠の質の向上や生活習慣の変化にあると気付きました。これらは、初期の数日間ではあらわれにくく(後日調べて自分の感覚と照らし合わせてみましたが、離脱症状という現象のようです)、1週間ほど続けてようやく実感できました。今までやっていた24〜48時間のなんちゃって断酒は、あまり得策ではなかったようです。

また、意思の力に頼ることは限界があるので、ノンアル等代替物を見つける、飲みたくなりそうな日は自動車通勤にする、等自分で仕組み・新習慣を作って対応することが効果的です。

お酒を飲まないと1人で外食をしても楽しくないので、必然的に、飲食店での滞在時間や外食回数自体が減少し、健康にもお財布にも優しい結果に。

advertisement

とこれだけポジティブな体験ばかり持ち帰りながらも、本原稿を書いているのは、1週間の断酒を経て、団体戦後のビール一杯を飲みながら、になります。

パートナーからは、これだけ良いことあって断酒を辞めるところちゃうやろ、と指摘を受けているものの、ついついまた飲んでしまうのはなぜでしょうか。

食事を美味しく食べたい、友人との親交を深めたい、等人それぞれの理由があるかと思いますが、筆者の場合は「食事を伴わない一杯を独りで」、という飲み方をすることも多く、お酒そのものに、気が張っている日常からの解放やリラックス(お酒を飲むと基本的に諸々のやる気スイッチが強制的にオフになります)、の意味合いが強いように思います。この効果は、モクテル等のノンアルでは依然として代替し難いかもしれません。

いずれにしても、飲酒にも断酒にもメリットデメリットがある中で、断酒をマイペースに無理なく継続できるようにするには、やるかやらないか、ではなく、月に一回一週間、気が向いたら、等、定期的にオンオフを切り替えたり、期間を延長・短縮して試行錯誤しながら、自分なりの最適なライフスタイルを構築していくつもりです。

文=竹崎孝二 編集=石井節子

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事