本場ガチ餃子を供するおすすめの店
そのように考える筆者だからこそ、言いたいことがある。自分たちの好みはひとまず置いて、本場の餃子をもっと試してみてもいいのではないだろうか。
というのも、東京には中国の美味なる本場のガチ餃子を提供する店がいくつもあるからだ。
日本に暮らす中国の人たちのSNSで評価が高いのが、東京の新大久保にある「兆奎餃子(ちょうけいぎょうざ)」という大連出身の女性が切り盛りする店だ。すでに同店の噂は日本人の間でも知られていて、客層が日本人客と中国人客が半々だという。
先日、筆者が主宰する東京ディープチャイナ研究会(TDC)の若いメンバー3人と同店を訪ねる機会があった。同店の食レポはTDCで配信されたウエブ記事をご覧になっていただければさいわいだが、記事を書いてくれた、同店の常連でもある夏木さんは次のように書いている。
<兆奎餃子ではなんと、約40種類の餃子メニューを楽しむことができます。日本で餃子といえば「焼き餃子」「具材はニラやキャベツ、豚ひき肉」が定番ですが、中国の餃子は調理方法も具材もバラエティに富んでいます>
ここでいう「約40種類の餃子メニュー」というのは、同店の具材の種類は10種もあるうえ、調理方法も「茹でる」「蒸す」「焼く」に加え、「酸湯水餃」と呼ばれる酸辣(サンラー)スープで食べるという4種類あるため、それを掛け合わせると40になるということである。
夏木さんは「最初は、この店の餃子を全種類食べるぞ! と意気込んでいましたが、メニューの多さに無理だと悟りました。餃子ってこんなに種類あるんだと驚いたり、どの餃子を食べようかなと悩んだりする経験は初めてでした」と話す。
最近、TDCのSNSを通じてガチ中華の世界を知り、本場の土地で料理を食べてみようと中国をはじめアジア各国に旅に出かける若い人たちが現れていて、同店に一緒に出かけたライターの文香さんもその1人。彼女は9月に母親と一緒に中国の歴史ある古都の西安を旅行し、現地のローカル店で水餃子や酸湯水餃も食べたという。
彼女によると「ガチ中華初心者の母が『日本の餃子と比べると、皮が厚くて、モチモチで美味しい』と気に入った」ことから、水餃子は日本人にも受け入れやすいのではと思ったそうだ。


