経営・戦略

2025.11.07 14:30

イーロン・マスク「153兆円の報酬案」をテスラ株主総会が承認、賛成75%

Paul Hennessy/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

テスラの最近の動向

テスラは第3四半期に49万7000台超のEVを販売しており、これは過去最高の水準である。これにより、四半期の売上高は280億9000万ドル(約4兆2978億円)に達し、市場予測を上回った。米国では10月にEVに対する税控除が終了し、それに伴う駆け込み需要が販売を後押ししたとみられる。

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一方で、テスラはここ数カ月間、欧州での販売減少に直面している。フォルクスワーゲンやBYDといった競合EVメーカーとの競争が激化する中で、同社は今週初め、ノルウェーで50%超、オランダで約48%、スペインで約30%、スウェーデンで約88%の販売減少を報告した。

また、今年初めには、マスクが政治活動に積極的に関与し、トランプ政権が設置した政府効率化省を一時的に率いたこともあり、テスラは広範な抗議に直面した。ブランドコンサルティング会社のインターブランドが10月に発表した世界ブランドランキングでは、テスラの順位は第25位とされ、BMW、メルセデス、トヨタなど競合の後塵を拝した。2024年のランキングにおけるテスラの順位は第12位であり、インターブランドは同社を「自動車業界における破壊的存在」と評していた。今年の順位低下の要因としては、EV業界における競争の激化と、マスクの政治的発言が挙げられた。

マスクは現在、資産4914億ドル(約75兆1800億円)を保有する世界一の富豪である。今年初め、彼の推定資産は初めて4000億ドル(約61兆2000億円)を超え、さらには史上初となる資産5000億ドル(約76兆5000億円)も達成した。テスラ株は年初来で20%上昇している。

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forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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