【以降の内容は、米国時間6月24日に掲載したもの。肩書きや資産額などは公開時点のままで、最新の状況とは異なる可能性がある】
資産の大半は出生地ウガンダの土地、評価額は約2300万〜約3800万円
マムダニの資産の大半は、米国移住から四半世紀が経った今も、生まれ育った東アフリカの国ウガンダに置かれている。2023年に州議会議員として提出した財務開示書によると、マムダニは2012年、ナイル川の源流があるヴィクトリア湖に面したウガンダのジンジャ地区に約4エーカーの土地を取得していた。その評価額は15万〜25万ドル(約2300万〜約3800万円)と記載されていた。
今年初めに市長候補として提出した開示書では、取得時期を2016年とし、その土地は今も未開発のままであると記している。この土地が購入したものなのか、贈与や相続によるものなのかは、この取得時期の食い違いの理由を含めて明らかになっていない。マムダニ陣営はフォーブスのコメント要請に即座には応じなかった。
今年結婚し資産開示は未反映、現金口座は対象外
ニューヨーク市の開示制度では、候補者に現金や預金口座の記載義務がないため、マムダニの実際の資産はこれらの額よりも多い可能性がある。また、開示期限後の今年、彼はシリア出身のアーティストと結婚しており、妻の資産がある場合でも、それが反映されるのは来年の提出分からになる。
父は教授で年収約3100万〜約4600万円、大学住宅居住
彼の両親の資産はさらに多いとみられる。少なくとも7冊の著書を持つ父マフムード・マムダニは現在もコロンビア大学で教授を務め、アフリカにおける植民地主義と紛争を専門としている。全米大学教授協会(AAUP)のデータによれば、コロンビア大学の教授の給与は年間20万〜30万ドル(約3100万〜約4600万円)の範囲と推定される。
両親夫妻が住む大学住宅の家賃は月額約92万円、母は不動産売却
両親夫妻は現在もアッパー・ウエスト・サイドにあるコロンビア大学所有の住宅に住んでいるとみられる。賃貸情報サイトStreetEasyによれば、この3ベッドルームのアパートの家賃は、2017年時点で6000ドル(約92万円)とされていた。母のナイールは以前、チェルシー地区に分譲マンションを所有していたが、2008年に140万ドル(約2億1000万円)で購入したその物件を2019年に145万ドル(約2億2000万円)で売却していた。
最年少市長に就任予定、年俸約4000万円で公邸へ
マムダニが11月の選挙で当選すれば、34歳の彼は、1889年に30歳で市長に就いたヒュー・ジョン・グラント以来で最年少のニューヨーク市長となる。年俸は26万ドル(約4000万円)に上がり、さらに公邸のグレイシー・マンションに入居すれば家賃も節約できる。アッパーイーストサイドのこの家に住めば、これまで通り車を持たない生活を続けられ、通勤にはわずか3ブロック先にある地下鉄の駅を利用できる。


