キャリア

2025.11.14 11:00

「今の仕事にしがみつく」ジョブハギング、労働者の75%が2027年まで現職に留まる 米国

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前述した米フォーチュン誌の記事が「雇用なき成長」と呼ぶ状況のなかで、現状維持は、従業員に安心感をもたらす一方で、制限にもなる。Monsterの調査では、自分の仕事が守られ、評価されている実感を得られることを理由に、「現状に満足している」と回答した人は25%に達した。その一方で、回答者の27%は、自身の職務に対する満足度が下がり、「行き詰まっている」と感じていた。

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同様に、ジョブハギングがキャリアの成長におよぼす影響に関しても、働き手の見解は分かれている。「ほとんど影響はない」と回答した者は全体の47%だったが、27%は成長が阻害されると答えた。一方で26%は、専門的な技能を身につけるチャンスだと回答している。

また、調査対象となった従業員の大半にあたる94%の人が、ジョブハギングにはリスクがあると回答した。具体的なリスク要因としてトップ3を占めたのは、より高い賃金を得られる機会を逸する(26%)、変化がないことによる燃え尽き(25%)、出世の道が限られる(25%)だった。

また、何があったらジョブハギングをやめるきっかけとなるか?という質問に対しては、昇給と福利厚生の改善(28%)、ワークライフバランスの改善(18%)、リモートワークが可能な就労形態(14%)が上位を占めた。

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ジョブハギングが職場でどう受け止められているかについては、44%が中立的、49%が肯定的だと回答し、否定的に見られているという回答はわずか7%だった。ここから、この行為は批判されるケースは少なく、容認されているケースが多いことがわかる。

加えて、従業員は、ジョブハギングをする人を、雇用主がひそかに評価していると考えている。その理由として最も多かったのは、従業員の流出に関するコスト抑制効果(30%)だ。次いで、会社への忠誠心やコミットメント(26%)、その会社特有の仕事の進め方や価値観に関する理解(22%)を挙げる回答者が多かった。

アニキンは、キャリアに関するどんな決断においても、疑念が浮かぶのは当然のことだと指摘する。だがここで重要なのは、ジョブハギングの背後に疑念があることを自覚し、この感情に自らの選択をゆだねないようにすることだ。

「従業員は、準備を整えることで、疑念を抑えることができる」と、アニキンはアドバイスする。「自らのスキルに自信を持ち、方向性を明確にしておけば、変化に対する恐怖心は薄れる。今の会社にとどまるにしても去るにしても、自信を持った決断ができるはずだ」

forbes.com 原文

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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