この調査は2025年10月9日に実施され、現時点で雇用されている米国の働き手1004人から回答があった。参加者は、複数の選択肢がある設問や、複数の段階で評価する設問に回答した。これらの設問は、進化を続ける現代の職場環境のなかで、雇用維持やキャリアへの満足度、リスク許容度に関連する要素として、従業員のモチベーションや態度、トレンドを探るべく作成されたものだ。
この調査では、ほかにも以下のような結果が判明している。
・59%:2025年に入って、ジョブハギングを以前と比べてよく見かけるようになった、と回答した人の割合
・63%:2026年にこのトレンドはさらに勢いを増す、と予想する人の割合
・27%と26%:従業員が今の職場にとどまる一番の理由として、それぞれ賃金と雇用の安定を挙げた人の割合
・85%:自らのキャリアの中で少なくとも1回、ジョブハギングをしたことがあると認めた人の割合
・55%:若い働き手よりも、X世代やベビーブーマー世代の年長者にジョブハギングが多い、と回答した人の割合
・25%:むしろ若手世代(Z世代やミレニアル世代)にジョブハギングをする人が多い、と考える回答者の割合
・20%:世代によって特に違いはない、という人の割合
だが、働き手が現状を維持しているからといっても、彼らはただ立ち止まっているわけではない。自ら働きかけることはないとしても、新たなチャンスを探り、慎重に見極めている。以前と比べると、今では行動を起こす選ぶハードルは上がっているかもしれないが、その道が閉ざされたわけではない。
働き手は、「サイドスタッキング」も実行している。これは、本業以外で収入を確保するために複数の副業を手がける働き方だ。こうした人たちは、複数の仕事を積み上げて(スタッキング)、時間の使い方や収入を最適化し、生活費をまかなっている。
Monsterに所属するキャリア分析専門家、ヴィッキー・サレーミは、「働き手は、かつてないほどに(今の職に)しがみついているが、これは満足感からではなく、用心深いからだ」と指摘する。「雇用の確保と安定性が、感情面でのセーフティーネットになっている。(職場を変えない人たちの)会社への忠誠心に関しては、今や生き残りがメインテーマとなっており、満足度は必ずしも重視されているとは言えない」
今の仕事に満足が得られなくても、辞める気になれないケースがあることは、サレーミも理解している。転職して新たな企業に移ったとしても、すぐにリストラされる可能性があるという恐れから、新たな役職や企業を慎重に評価しようとする人もいるだろう。加えて、ジョブハギングが、「安定を得て生き残りたい」という気持ちに深く結びついているとはいえ、安心感や安定性が得られるなら、それ以上先に踏み出さなくてもいいという人もいるはずだ。


