コロナ禍や急な国際情勢の変化、そしてトランプ関税といった問題を持ち出すまでもなく、メーカーにとって難しい局面が続いている。しかし、中国・蘇州に拠点を置くDreame Technology(追覓科技、ドリーミーテクノロジー)は、そんな中でも家電という成熟した市場で大きな成長を続けている。
創業8年、ヨーロッパ市場を中心に高い評価
Dreame Technologyはまだ若い。同社は2017年に俞浩(ユイ・ハオ)CEOによって設立された。つまり創業8年目となる。
同社のブランド「Dreame」はハイエンドのロボット掃除機や掃除機、ヘアドライヤーを中心に生産、販売するブランドだが、その歩みは速い。2017年の創業以降、翌2018年にはヨーロッパ、東南アジア市場に参入。2020年には米国市場へ、日本には2021年に上陸、2022年には全世界100以上の国と地域で販売をスタートしている。ロボット掃除機やヘアドライヤーなどこれまでのさまざまな企業が製品を販売してきた中でだ。
特にヨーロッパ市場におけるDreame、そして製品であるロボット掃除機の評価は高い。代名詞的なメーカーが存在する中、現在、3000万世帯以上の家庭で利用されているという。ドイツにおける直近の前年比の売上成長率は301%、イタリアは272%、フランスは892%を記録。確かにコロナ禍以降、多くの人が「自宅」への関心が高まった時期と同社の成長に重なりはあるが、その要因は決して、時流に乗れた、運が良かったからというわけではないという。
若い企業ならではの強み
「製品の核となる高速デジタルモーターの技術とAIアルゴリズム、そして豊富なデータベースがあるからです」とDreame Technology本社でロボット掃除機・開発チームマネジャーである孟佳(モン・カ)氏は語る。




