リーダーシップ

2025.11.12 07:15

女性総理誕生でも「上司は男性」7割 性別イメージの正体

Getty Images

Getty Images

2025年10月、日本初の女性総理大臣が誕生した。政治の世界で歴史的な一歩が刻まれた一方で、職場における上司のイメージは、依然として男性が圧倒的多数を占めているようだ。

パーソルキャリアが運営する調査機関Job総研が社会人385名を対象に実施した調査から、制度や社会の変化と人々の意識との間に横たわるギャップが浮き彫りになった。

上司と聞いて7割が男性を想起

調査で「上司」という言葉から最初に思い浮かぶ性別を聞いたところ、69.6%が男性を想起すると回答した。性別を気にしなかったという回答は25.2%、女性を想起したのはわずか5.2%だった。

男女別に見ると、男性は76.3%が男性上司を想起したのに対し、女性は55.5%にとどまった。興味深いのは、女性の38.1%が「性別を気にしなかった」と答えている点だ。男性の同回答は18.7%で、女性の方が性別にとらわれない上司像を持っている傾向が見られた。

4割が日常的に上司の性別を意識

普段上司の性別を意識することがあるかという問いには、41.8%が「意識する」と回答した。「よく意識する」が5.2%、「意識する」が10.1%、「どちらかといえば意識する」が26.5%という内訳だ。

男女別では女性が43.7%、男性が41.5%とほぼ同水準で、性別を問わず一定数が上司の性別を日常的に意識しながら働いている実態が明らかになった。

次ページ > 7割が「上司の性別で組織は変わる」

文=池田美樹

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事