リーダーシップ

2025.11.12 07:15

女性総理誕生でも「上司は男性」7割 性別イメージの正体

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7割が「上司の性別で組織は変わる」

上司の性別によって組織が変わると思うかを聞いたところ、71.9%が「変わると思う」と回答した。「とても変わると思う」が12.7%、「変わると思う」が27.5%、「どちらかといえば変わると思う」が31.7%となった。

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男女別では、女性が74.5%、男性が71.4%と、いずれも7割を超えた。制度や政策がどれほど整っても、職場レベルでは上司の性別が組織の雰囲気や働きやすさに影響を与えると多くの人が感じているようだ。

変化を感じるのはコミュニケーション面

上司の性別によって変わると思う項目を聞いたところ、「コミュニケーションの丁寧さ」が37.2%でトップとなり、「感情の出し方」が32.9%、「発言のしやすさ」が32.5%と続いた。

男性回答者では「コミュニケーションの丁寧さ」(23.3%)、「職場の心理的安全性」(19.3%)、「発言のしやすさ」(18.1%)の順となった。一方、女性回答者は「感情の出し方」と「発言のしやすさ」が同率37.3%で最多となり、次いで「コミュニケーションの丁寧さ」(35.3%)、「仕事のやり方・方針」(30.9%)という結果になった。

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回答者からは、男性から「男性上司は具体的で仕事を進める能力が高い」「女性上司は感情的な面がある」といった声が、女性からは「女性上司は怖いイメージがある」「男性上司だと体調不良やプライベートを伝えづらい」といった声が寄せられた。

意識することが過渡期の証

今回の調査で注目すべきは、7割以上の人が「上司の性別で組織が変わる」と答えている点だ。しかしこれは、裏を返せば多くの人が上司の性別による違いを意識しているということでもある。

「上司の性別で組織が変わる」と感じる人の割合が減っていくことこそが、本当の変化の証となるだろう。女性総理大臣の誕生は歴史的な一歩だが、それが当たり前になるまでの道のりは、まだ始まったばかりだ。

【調査概要】
調査対象:現在就業中のJobQ Town登録者
調査条件:全国の20~50代で現在就業中の男女385人
調査期間:2025年10月22日~10月27日
調査方法:インターネット調査

プレスリリース

文=池田美樹

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