健康

2025.12.02 10:15

何事も「決めるのは自分だ」と考えると生きるのが楽になる理由

「あの人に冷たく当たってしまった」

「些細なことでイライラして自己嫌悪に陥る」

職場でも家庭でも人間関係の悩みを抱えている人は少なくありません。スポーツドクターとして、オリンピック選手から経営者、主婦まで幅広くメンタル・トレーニングを提供してきた辻秀一さんの著書『いつもごきげんでいられる人、いつも不機嫌なままの人』(サンマーク出版)から、感情に振りまわされない「ごきげん道」の考え方を抜粋して紹介します。


「自分で決めている」と考える

多くの人が、まわりの人とうまくやっていきたいと考えているのに、人間関係の悩みがなくならないのはなぜなのでしょうか。

私は、どんなことも「自分で決めている」と考えられるようになると、人間関係はぐっと楽でシンプルになると思っています。

好むと好まざるとにかかわらず、私たちは、すべてのことを自分で決めて生きています。自分の脳が「やる」と指令を出すから、行動ができるのです。

社長から命令されて、いやな仕事をやらされているとしても、「やる」と決めたのは「自分」です。「断れなかったんです」とあなたは言うかもしれませんが、社長に脳をジャックされたわけではありません。

命令されたことを断らずに、その仕事を引き受けると決めたのはあなたなのです。

「やりたくないことまで、自分で決めたと考えるなんてつらい」と思うかもしれません。けれども、見方を変えれば逆です。

「決めるのは自分だ」「自分に選択権があるんだ」と考えると、生きるのがずっと楽になるのです。

人生の主役は自分です。どんなときも自分が決めて、自分が行動して、生きているのだと考えてください。自分の人生なんだから、どんな選択をしたっていいのです。

これが真実の世界です。

このことに気づくと、「自分はまわりに振り回されていた」と思っていたのが、じつは自分で選んできたのだとわかり、心が軽くなるのです。

それは「自分のせいだ」と責める自責とはちがいます。

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文=辻 秀一/スポーツドクター

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