5. 自分の意思で転職するというストーリーを作る
あなたができる最も重要な転換は、心理的なものだ。解雇されたことを自分と他人にどう伝えるかは、転職の成功に大きく影響する。自分を被害者に仕立て上げれば、弱い立場から転職活動に取り組むことになる。意図的にキャリア転換を図る人物として演出すれば、自信と目的を示すことができる。
正直に、しかし自信を高めるような方法で自分のストーリーを明確にする練習をしよう。知り合いや面接官があなたの状況について尋ねるとき、こう言うことができる。「私は◯◯会社のレイオフの影響を受け、自分のキャリアの方向性を見直す機会を得ました。◯◯(新しい分野)にフォーカスしたいと思ったのは、◯◯(説得力のある理由)だからです。私は◯◯(関連スキル)の向上に努めており、◯◯(前の分野)での経験をこの新しい挑戦に生かすことを楽しみにしています」
この表現の特徴は以下の通りだ。
・こだわることなくレイオフを認めている
・自分の主体性と意思を強調している
・多様な経歴を、マイナスの要素としてではなくむしろ資産としてとらえている
取るべき行動:自分のキャリア転換のストーリーを150~200単語で書き出し、それが自然に感じられるようになるまで練習する。人脈の中から目指す分野につながりのありそうな人を10人特定し、あなたの新しいストーリーを伝える。
ピンチをチャンスに
解雇されるのは、間違いなく辛い。日常が中断され、アイデンティティが問われ、経済的な不安が生じる。しかし同時に、安定した収入のために情熱を傾けることなくただ働くだけだったこれまでの道のりを再考するための強制的な一時停止も生じる。レイオフ後に成功するプロフェッショナルは、すぐに以前のような仕事に就きたいという衝動に突き動かされることなく、この混乱を意図的なキャリア転換のきっかけとして利用している。解雇があなたの人となりを決めるのではなく、解雇にどう対応するかがあなたを決めるのだ。問題は立ち直れるかどうかではなく、レイオフの瞬間を以前よりも良いものを生み出すために使えるかどうかだ。


