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2025.11.16 08:30

「経営幹部の面接」で採用されるために必要な5つの要素

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あるカスタマーケア・ストラテジストからの質問:
私は、経営幹部の職を見つけるのに苦労しています。履歴書で面接まではたとりつけるのですが、結局は採用されません。不採用の理由として、「自分が不在のときでもしっかり指揮を執ることができるリーダーを探している」というようなコメントをもらいます。あるいは、今と同じ役職で給料を上げよう、というオファーをもらいます。不採用後にフィードバックを求めると必ず、人柄は良いと思うし、履歴書はすばらしいが、他の人を採用することにしたと言われます。私には、エグゼクティブ・プレゼンス(経営幹部としての存在感)が足りないのでしょうか? もっと面接の練習をしたり、リーダーシップ研修を受けたりする必要があるのでしょうか? もしそうであれば、アドバイスをいただけますか。

回答:
履歴書から面接に進むのは、あなたの経歴が求められている証拠だ。より高い給与のオファーが来るのは、面接で十分に好印象を与え、採用したいと思われている証拠だ。もし現在の職場で、中間管理職や役員の肩書きを持っていないのであれば、次の職場でそれを期待するのは無理がある。企業は通常、過去に経験した役職(つまり同程度の責任範囲)で採用する。

例外は、勤める企業の規模が変わる場合だ。大企業から中小企業に移れば、役職が上がる可能性もある。逆に、中小企業から大企業に移れば、役職が下がるかもしれない。大企業の中間管理職の職務範囲は、中小企業の経営幹部と同等かそれ以上である場合があるためだ。

質問者のカスタマーケア・ストラテジストは、役職を上げるために中小企業への転職を検討すべきかもしれない。あるいは、面接でリーダーシップ能力の評価を高める努力もできる。ここでは、経営幹部職に就く上で問題になり得る5つの要素を紹介しよう。

1. エグゼクティブ・プレゼンス

あなたは、他の人がついていきたくなるような人物に見えるだろうか? 姿勢は自信に満ちているか? 安定したアイコンタクトができているか? 声の抑揚、ペース、音量は人を引きつけ、断固としていて説得力があるか?

採用担当者は、エグゼクティブ・プレゼンスのチェックリストで多くのポイントを評価する。企業が採用レベルを決める際に考慮するのはこれだけではないが、エグゼクティブ・プレゼンスを高めることは、将来の雇用だけでなく、現在の職場でのキャリアアップの可能性も高める。

2. 面接のテクニック

採用プロセスにおいて、経営幹部レベルの面接ができているだろうか? 戦略的ビジョン、収益への影響、従業員エンゲージメントなど、リーダーが判断すべき課題について議論できているだろうか? 採用企業の課題を理解し、それらに対する独自のアプローチを示しているだろうか?

経営幹部レベルの面接は、コンサルティングの提案依頼書(RFP)のように扱うべきだ。あなたは、相手が行うビジネスの専門家として、洞察に富んだ質問をすることで潜在的なチャンスを明らかにし、十分な専門性を示すことで、あなた自身がソリューションだと見てもらう必要がある。

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翻訳=米井香織/ガリレオ

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