キャリア

2025.11.10 07:15

英語力は8割が昇進に影響 人事が資格より重視する能力

Getty Images

Getty Images

グローバル化が進む現代のビジネスシーンにおいて、英語力はもはや一部の職種だけに求められるスキルではない。

ランゲージ・ティーチング・レボリューションズが企業の人事担当者601名を対象に実施した「企業が求める英語力に関する調査」から、採用現場の実態が明らかになった。

半数以上の企業が英語力を評価基準に

調査によると、中途採用において応募者の英語力を「非常に重視する」(15.3%)、「重視する」(19.1%)、「ある程度重視する」(20.5%)と回答した人事担当者は合わせて約55%に達した。半数を超える企業が、採用選考の段階で英語力を少なからず評価していることがわかる。

英語力を重視する理由は、「海外の関係者との円滑なコミュニケーションのため」が52.4%でトップ。次いで「多様な情報へのアクセス・収集能力が期待できるため」が44.6%、「グローバルな視点や異文化理解力を期待できるため」が41.2%と続いた。英語力を単なる語学スキルではなく、ビジネスパーソンとしての総合力を示す指標として評価している実態が見て取れる。

最も重視されるのは「実践的な会話力」

企業は応募者の英語力を評価する際、何を最も重視しているのか。「ビジネスシーンでの実践的な会話力」が40.3%で圧倒的な1位となった。2位の「資格スコア(TOEIC、TOEFLなど)」は26.4%、3位の「英語でのプレゼンテーション能力」は18.2%だった。

実に4割の企業が、資格よりも実際のビジネス場面で使える会話力を重視している。TOEICで高得点を取っていても、実際の商談やミーティングで使えなければ意味がないという、極めて実務的な判断基準が示された形だ。

一方、資格スコアを最も重視すると答えた人事担当者の中では、「TOEIC Listening & Reading Test」が43.7%でトップとなり、依然として最も信頼される資格であることがわかった。

次ページ > 実践力の評価方法は実技試験や実績

文=池田美樹

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事