今年に入り、ビットコイン価格は何度も史上最高値を更新している。トランプ政権が暗号資産市場に対する規制を軽減する各法案を支持しているためだ。この2カ月の間に、ビットコインは11万ドル(約1700万円)と12万ドル(約1800万円)の大台を相次いで突破し、急激な上昇を見せた。複数の企業がビットコインへの投資を表明したことも追い風となった。その中にはトランプ大統領自身が関わるトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループも含まれ、同社はビットコインへの投資のために25億ドル(約3825億円)を調達すると発表した。
また、米国政府も同様に独自のビットコイン準備を積み上げており、財務長官のスコット・ベッセントによると、8月時点でその保有額は150億ドル(約2.3兆円)から200億ドル(約3.1兆円)の範囲に達している。政府機関の一部閉鎖期間中には、ビットコインが金、銀、プラチナとともに上昇し、「安全資産」としての地位を確立する動きを見せた。


