メタ(Meta)のソーシャルメディア「Threads」(スレッズ)が、10月の世界における日次アクティブ・モバイルユーザー数で初めてXを上回った。市場調査会社SimilarwebがForbesに提供したデータによるもの。Threadsは、イーロン・マスクが所有するXへの対抗馬として2023年に立ち上げられた。
Threadsの1日平均は1億2820万人、Xは1億2470万人
Similarwebのデータによれば、10月の世界の平均日次アクティブ・モバイルユーザー数でThreadsがXを上回った。Threadsの1日平均は1億2820万人、Xは1億2470万人である。
10月初旬は両者の差が小さかったが、月を通じてThreadsはリードを広げ、10月30日には約900万人の差をつけた。この日の日次アクティブユーザー数は、Threadsが1億3700万人、Xが1億2810万人だ。
Forbesは9月にSimilarwebのデータを引用し、9月15日から21日の週にThreadsが世界の日次アクティブ・モバイルユーザー数で初めてXを上回ったと報じた。この週はThreadsが1億3020万人、Xが1億3010万人と、きわめてわずかな差であった。
Similarwebによれば、この利用動向は1年以上続いており、Instagramでの大規模なクロスプロモーションの恩恵を受けるThreadsは時間とともに着実に伸びる一方、Xは減少している。10月時点で、Threadsの世界の日次モバイルユーザー数は前年比48%増、Xは16%減だ。
Xが依然としてリードする分野は?
ウェブトラフィックではXがThreadsを大きく上回っている。10月の平均日次ウェブユーザー数は、Xが1億4170万人に対し、Threadsはそのごく一部の760万人にとどまる。
米国のモバイル利用でもXがThreadsを上回っているが、その差は時間とともに縮小している。10月の米国における平均日次アクティブ・モバイルユーザー数は、Xが2140万人、Threadsが1660万人である。米国のXのモバイルユーザー総数は時間とともに減少し、前年比21.6%減である一方、Threadsの米国内の日次アプリ利用者は前年比49.4%増だ。
Threadsはライバルとしていかに成功したか?
2023年7月のローンチ時、Threadsは、マスクがTwitterを買収してXへとリブランディングした数カ月後に生じた、ユーザーの不満を取り込むことを狙った。マスクは認証プロセスやコンテンツ・モデレーションの運用など多くの機能を見直し、一部の不満ユーザーがプラットフォームを離れる要因となった。



