ジョシュ・ストレンジ氏はグッドライフ・フィナンシャル・アドバイザーズ・オブ・ノヴァの創業者兼社長。同社は連邦政府職員や請負業者を顧客としている。
ファイナンシャルアドバイザーや資産運用の専門家はよく分散投資の利点について語る。そして、それは当然のことだ。
投資家が単一の資産、あるいはほんの一握りの資産に過度にさらされていると、市場全体の下落によって大きなポートフォリオ損失を被り、退職を含む財務目標を台無しにする可能性がある。この力学は概ね広く理解されている。
これが、何百万もの人々が歴史的に低コストのパッシブ運用型インデックスファンドを支持してきた理由だ。これらは投資家が幅広い企業へのエクスポージャーを通じて多様性を獲得するのを助けるよう設計されている。しかし、そのようなファンドの中で勢いを増している嵐があり、それが襲来すると、その余波は厄介なものになる可能性がある。
ここでは、次の景気後退が多くの投資家にとって特に破壊的になる可能性がある理由と、それに対して彼らができることを説明する。
過度に集中したインデックス
S&P 500の上位10銘柄（マイクロソフト、アマゾン、メタ、アルファベット、エヌビディアを含む）はインデックスの約40%を占めており、異常なほどトップヘビーな状態になっている。全体的な評価も歴史的平均をはるかに上回り、ドットコム時代の最もバブル的な時期以来見られなかったレベルに達している。
これらの力学は日に日に顕著になっている。何百万もの労働者が401(k)に拠出するとき、その資金の大部分をターゲットデートファンドに振り向けるが、その多くはS&P 500のようなインデックスを追跡する商品に大きく比重を置いている。
これらの資金流入が続くにつれ、最大手企業はさらに大きく、より価値の高いものになる。そして、それらのファンドの多くが採用する時価総額加重構造のおかげで、その影響力はさらに大きくなるだろう。
個人投資家の台頭
個人投資家はかつてないほど影響力を持つようになった。ヴァンダによると、2025年前半の6か月間、そのような個人は毎日13億ドルを市場に追加し、推定によれば現在全取引量の最大3分の1を占めているという。
アドバイザーとして、私はこの傾向について複雑な思いを抱いている。より多くの人々が投資することは支持している。しかし、この層が時に投資する方法には不安を感じる。彼らは近年、巨大なリターンを生み出してきた大手企業（上記で言及した多くの企業や、市場のより投機的な領域を含む）に集中する傾向がある。この衝動がインデックスをますます、そしておそらく危険なほどにバランスを欠いたものにしている。
行動ファイナンス
理論的には、インデックスとそれを追跡するファンド内の高レベルの過度な集中は、退職を見据えた投資家にとってはある程度重要ではないと主張することも可能だ。ドルコスト平均法と市場が長期的に上昇する傾向のおかげで、今日の挫折は何年も先には小さな波乱に過ぎなくなるだろう。
しかし、これは投資家に忍耐があれば、という条件付きだ。たとえ感情をコントロールすることの重要性を理解していると言っても、ほとんどの人はそうではない。個人投資家の資金がかつてないほど影響力を持つ中、次に長期的な変動性が市場を襲った際、彼らの行動が株式にとって通常よりも速く、より大きな損失につながる可能性がある。
懐疑的な人は、これらすべてに対する但し書きは企業収益だと言うだろう。収益は複数の四半期にわたって好調であり、予想を上回り続ければ、これらすべては問題にならない。
その場合、現在のラリーはおそらく続き、誰もが幸せだろう。しかし、それがポイントだ—それは永遠に続くわけではない。
「強気相場は老衰では死なない」という格言は真実だが、すべての強気相場は最終的には終わる。だからこそ、結局のところ、分散投資は今も投資家にとって最良の防衛策なのだ。そしてそのアプローチはインデックスの集中、個人投資家主導のモメンタム、人間の行動のリスクから完全に身を守ることはできないかもしれないが、良くても悪くても、どんな投資環境も乗り切るのに役立つだろう。
投資家へのアドバイス
賢明な投資は、自分が何を所有しているかを正確に知り、それが自分の目標、価値観、リスク許容度と一致していることを確認することから始まる。時間をかけて内部を確認しよう。モーニングスターのようなツールを使用すると、ファンドの中身、集中している可能性のある場所、そして本当に考えているほど分散されているかどうかを確認するのに役立つ。
また、将来を見据えることも重要だ。市場がどこにあったかだけでなく、どこに向かっているかに注意を払おう。所有している企業の規模と構成、厳しい市場でどのように持ちこたえる傾向があるか、そして選択したファンド内でマネージャーがどのように意思決定しているかを見てみよう。
分散投資のタイミングを完璧に合わせることはできないが、集中し思慮深くあることで、長期的にポートフォリオを強く保つことができるだろう。
ここで提供される情報は、投資、税金、または財務アドバイスではない。特定の状況に関するアドバイスについては、ライセンスを持つ専門家に相談すべきである。
