「カルチャープレナー」とは「文化起業家」のこと。文化やクリエイティブ領域で新ビジネスを展開し、豊かな世界を実現しようとする人たちだ。
Forbes JAPANでは、今、日本各地で誕生しているそんな新しい起業家にフォーカスした特集を、今年も2025年11月号で展開。30人を選出した。
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今回この企画に賛同し、注目のカルチャープレナーを推薦してくれたのはこちらの17人だ。アドバイザリーボードを中心に候補者を集め、編集部で受賞者を決定した。カルチャープレナー目利きの17人を紹介する。
佐宗邦威|BIOTOPE CEO/Chief Strategic Designer

BIOTOPE代表、多摩美術大学特任准教授。東京大学法学部卒業、イリノイ工科大学デザイン研究科修了。P&G社にてレノア等のヒット商品のマーケティングを担当後、ジレットのブランドマネージャーを務める。その後ソニー社クリエイティブセンターにて全社の新規事業創出プログラム立ち上げ。退社後、BIOTOPEを創業した。
中山淳雄|エンタメ社会学者

東京大学大学院修了。Re entertainment代表取締役。リクルート、DeNA、デロイトトーマツ コンサルティングを経て、バンダイナムコスタジオ、ブシロードで、メディアミックスIPプロジェクトの推進やアニメ・ゲーム・スポーツの海外展開を担当。事業家と研究者、作家などを兼任しながら、コンテンツの海外展開をライフワークとする。
岩本 涼|TeaRoom 代表取締役 CEO

1997年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。幼少期に茶道裏千家に入門、岩本宗涼という茶名をもつ。2018年にTeaRoomを創業。静岡県の日本茶工場を承継し、第一次産業へも参入。お茶の生産から販売までを一貫して担う垂直統合モデルで、国内外で新たな需要創造を展開している。中川政七商店の社外取締役。
阿座上陽平|ゼブラアンドカンパニー 共同創業者 代表取締役

早稲田大学商学部卒。メーカー勤務などを経て、スタートアップの事業立ち上げにかかわる。2021年、田淵良敬・陶山祐司と共にゼブラアンドカンパニーを創業。社会課題の解決と自立的経営の両立を目指す「ゼブラ」の考えに共鳴し、マーケティング、ブランディング、ストーリーテリングを用いて、企業の事業成長に伴走している。
鶴本晶子|shokolatt CEO

1992年から現代美術家コラボレーターとして東京、NYを拠点に活動。2007年から地場産業のブランディングに着手。新潟・燕三条の「SUSgallery」や、富山・高岡の「NAGAE+」などを立ち上げ。金沢「箔一」のブランドマネージャーなどを務めながら、ものづくりを巡るラグジュアリーツアーの造成や、企業のブランドコンサルティングなどを行う。
中川 淳|PARADE代表取締役社長

1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、富士通勤務を経て、2002年中川政七商店に入社。08年に十三代社長、18年会長に就任。業界初の工芸をベースにしたSPA業態を確立した。25年2月に会長を退任。現在は、企業やブランドのビジョン・思想を「ライフスタンス」と提唱し、新しい経済のかたちを生み出している。
永山祐子|建築家

1975年生まれ。昭和女子大学卒業後、青木淳建築計画事務所を経て、2002年永山祐子建築設計設立。代表作に「LOUIS VUITTON 大丸京都店」「丘のある家」「豊島横尾館」「ドバイ国際博覧会 日本館」「東急歌舞伎町タワー」など。大阪・関西万博において2つのパビリオンを担当。グッドデザイン賞審査副委員長。
福光太一郎|福光屋 代表取締役社長

1978年、福光屋の14代目として石川県金沢市に生まれる。2010年福光屋に入社。同年取締役に就任。22年にラグジュアリーに特化した日本酒ブランド「F1625」を立ち上げるなど精力的に事業を拡大し、25年8月代表取締役社長に就任した。NPO法人文化都市金沢構想の理事長、活躍する人たちが金沢に集まるイベント「C2 KANAZAWA」主宰。



