暮らし

2025.11.08 09:15

きれい好き日本人ほど掃除は「週1時間以内」時短と「ほどほど」の合理

プレスリリースより

日本人は掃除後「家カフェ」を楽しむ傾向に

「掃除のあと、自分へのご褒美を用意するか」という質問では、世界平均で約4割、日本でも4割近くが「用意する」と回答した。もっとも多かったご褒美内容は「飲み物やおやつを食べる」で、これは世界の中でも日本が最多だった。掃除後のリラックスタイムとして、清潔な空間を「家カフェ」のように楽しむ姿が見えてくる。一方で、「掃除のあとに出かける」「散歩やスポーツをする」など、外の活動を選ぶ人も多く、義務を短時間で終えて心を解放するという、日本人らしい時短志向がうかがえる。

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譲れないのは「トイレ」と「ホコリ」

「あなたにとって譲れない汚れは?」という設問では、日本人の回答は「トイレの汚れ」と「ホコリ」に集中した。目に見える汚れと、目に見えない細部へのこだわり——この二面性が日本人の衛生観を際立たせているようだ。ちなみにドイツでは「水あか・カビ」、アメリカでは「食べかす」などが上位にあがった。

掃除の動機は健康への意識 

掃除が健康に与える影響について尋ねたところ、日本人の約6割が「アレルギー症状の緩和」と回答した。これはアメリカ人とほぼ同水準の高さで、特に「ホコリのない床」「清潔な空気環境」が心身の健康維持に重要だと考える傾向が強かった。この背景には、温暖で湿度の高い日本の気候や、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎の多さがあると考えられる。日本において掃除はもはや見た目を整える作業ではなく、健康管理の一環として位置づけられているようだ。

なぜ日本人の掃除時間は世界でも短いのか

日本人が掃除に時間をかけないのは、決して怠惰ではない。そこには暮らし方と空間構造に根ざした合理的な理由があるのでは……と筆者は考える。

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・日本の住宅がコンパクトで掃除範囲が少ない
・靴を脱ぐ文化により床の汚れが少ない
・季節ごとの大掃除で汚れをリセットしている
・汚れた時にサッと掃除する習慣がある

一方、欧米ではカーペット敷きや地下室、ガレージなど清掃するべき箇所が多く、靴文化やペットの室内飼育も汚れを増やす要因となる。こうした環境の違いが、掃除時間の差を生んでいると考えられる。

今回の調査から見えてくるのは、日本人が「きれい好き」でありながらも、長い時間をかけずに心地よい清潔を保つという独自の掃除への向き合い方だ。限られた空間と効率的な習慣の中で、掃除は「完璧を目指す行為」ではなく、短く、的確に、気持ちよく整える——そんな暮らしのリズムとして根づいていることが見えてきた。

プレスリリース

文=福島はるみ

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