健康

2025.11.07 09:15

睡眠時間は関係ない 8割が経験する「隠れ睡眠負債」の正体と対策

Getty Images

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冬に近づき日照時間が短くなり寒暖差が大きくなると睡眠のリズムが乱れ、ちゃんと眠っているつもりでも、なんとなく眠い状態が続く。それは「睡眠負債」が溜まっているせいだ。その借りを返すには、睡眠の工夫が必要になる。

10月から冬にかけて、日照時間の短縮や気温の変化により体内リズムが乱れ、眠りが浅くなる。そのため、睡眠時間は足りていても眠い、朝起きたときに体がだるいといった「隠れ睡眠負債」が現れやすくなるという。そこで、快眠グッズの製造販売を行うムーンムーンが運営する睡眠情報サイト「快眠ランド」は、全国の20〜70代の男女300人を対象に、冬に向けた睡眠の変化と睡眠負債に関する実態調査を実施した。

調査によると、1日あたりの睡眠時間は6〜7時間が最多でほぼ4割、次いで5〜6時間が3割強となった。7割を超える人が7時間未満の睡眠しかとっていない。

10月下旬から睡眠の質や目覚めに変化を感じるかとの問いには、約6割の人が感じると答えている。

ところが、睡眠時間は足りているのに、朝起きたときにだるさを感じる、日中に眠気を感じる、集中力が落ちるという経験をした人は、週に数回がほぼ4割、月に数回がほぼ3割、ほぼ毎日が2割弱で、経験者は8割を超える。

こうした自覚のある人たちは、就寝時刻と起床時刻を一定にする、入浴やストレッチなどでリラックス時間を作る、カフェインやアルコールを控える、朝や昼に日光を浴びるなどの対策を実行していることもわかった。何もしていない人は1割に満たず、睡眠に対する意識が高いことがわかるが、それでも睡眠負債を感じている。

ムーンムーンの代表取締役で睡眠改善インストラクターの竹田浩一氏は、睡眠負債の返済には、睡眠時間を延ばすよりも睡眠の質が重要だと話す。それには、寝室の環境を整える、体温リズムを意識するなどの対策が効果的とのことだ。

とくにこの時期は冷えが問題となる。深部体温の低下が眠りを誘うが、手足が冷えると体温の放出がうまくいかず寝つきが悪くなる。そのためには手足を「温めすぎず、冷やさない」バランスが重要だと竹田氏は指摘している。そこで同氏はリカバリーウェアの活用を推奨している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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