自己啓発の分野においては、新しい習慣を形成するには21日かかると長年いわれてきた。この数字のすっきりした感じがそうした考え方につながっている要素の1つだ。3週間というのは達成可能で、古い自分と新しい自分の間に線を引くのに十分な時間のように感じられる。だが大抵の素晴らしいアイデアと同様、実行に移すのはかなり大変だ。
習慣の形成にかかる平均時間は66日近く
2024年に発表されたメタアナリシスでは、何気ない行動(夕方の散歩や果物の積極的な摂取、フロスの使用など)が、どのように意図的な選択から自動的に行われる日常の習慣へと変わるかを追跡した数十の研究の結果を分析している。意外なことに、21日ルールは常に効果があるわけではないことが示唆された。データ全体を通して、ある行動が自動的に行われるようになるまでにかかる平均時間は実際には66日近くだった。場合によってはそれ以上かかることもあった。
やる気や意志の力とはほとんど関係がない
この分析から得られる教訓は、習慣の形成は私たちが思っている以上に時間がかかるものがあるということだけではない。むしろ、習慣が同じように形成されることは滅多にないということだ。ほとんどの人にとって習慣は神経回路や環境的な要素、感情的なものがゆっくりと複雑に作用し合って形成される。つまり、研究者たちが示唆するように、習慣とは単に反復性の問題であり、残念ながらやる気や意志の力とはほとんど関係がない。
こうした意味で、ある行動が同じような状況で何度も繰り返されると、脳はその一連のステップを勝手に実行し始める。例えば、朝起きて歯を磨くか磨かないかを「決める」必要はない。おそらくあなたはあまり意識せずに歯を磨いているだろう。
習慣を真に定義する「自動性」
このプロセスは自動性と呼ばれ、習慣を真に定義するものだ。たいていの場合、自動性は私たちの意志によって起こるのではない。意図と本能の間のどこかで、その行動は自動的に行われるものだと脳が学習するために起こる。
あなたが望む習慣を形成するための5つの重要なステップを紹介しよう。



