連日大盛況の「ジャパンモビリティショー 2025」(10/30から11/9まで。於:東京ビッグサイト)。
世界のモーターショーと同様、下火になりかけていた東京モーターショーでは海外メーカーの姿がほぼ消えていたのだが、2023年にジャパンモビリティショー(以下、JMS)に変身し、国際ショーに復活したことが明白となった。今回は、日本のメーカーの他に、メルセデスベンツ、BMW、MINI、BYDとヒョンデーというインポーターもEVや新型車を展示している。また、海外からも500人を超えるメディアが取材に訪れ、一般の来場者もこれまでよりぐっと増えて、活気をとりもどしている。
JMSはクルマやバイク、EVだけでなく、陸、海、空、さらに宇宙を航行する車両、ロケット、パーソナルモビリティマシンなど、多種多彩な展示・発表が大きな特徴だ。ここでは、日本のブランドを中心に、各社の特徴をピックアップして紹介したい。
レクサス、陸から海と空へ
レクサスは話題の新車種以上にモビリティーの未来に注力しているようだ。チーフブランディングオフィサー、サイモン・ハンフリーズは、新たに拡大されたモビリティのテーマを次のように表現した。
「……ビジネスとレジャーのモビリティと陸上インフラをシームレスにつなぎます。そして、その論理的な帰結として、『海と空へ、一歩踏み込みます』。つまり、360度のモビリティです。私たちは、もはや道路にしばられない時代が来ると予見しています」
その言葉の通り、トヨタがJoby社と約7年間共同開発してきたJoby空飛ぶクルマ(eVTOL)を発表した。さらに、同氏は「手段は空だけに限りません。海上での冒険とプライバシーの両方を実現できたらどうでしょう?」と問いかける。ちょうどそのタイミングで、自動運転のラグジュアリーカタマラン(2つの船体を持つ双胴船)の映像がスクリーンに映し出された。トヨタはレクサスブランドで昨年、クルーザー発表しているが、海上旅行に精力的に進出することをあらためて示唆した。



