「規格外」のドジャースが成長牽引
スポンサーユナイテッドの創業者であるボブ・リンチ最高経営責任者(CEO)によると、スポンサー収入の驚異的な成長はつまるところ“規格外”の一球団に起因している。ドジャースだ。スポンサーユナイテッドによると、ドジャースは年間スポンサー収入が2億ドル(約310億円)に達する北米初のプロスポーツチームになる見通しだ。
ドジャースには76社のスポンサーがついており、そのなかには日本企業20社が含まれ、うち6社は2025年に新たな契約を結んでいる。これは、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希という日本人3選手の加入による経済的な見返りの大きさを示している。
球団スポンサー分野でドジャースがどれほど突出しているかを説明する数字をひとつ挙げると、ドジャースのスポンサー契約の1件あたり平均額はMLB全体の平均のざっと5倍だ。これはドジャースの世界的な訴求力と商業面の強さを反映している。ドジャースはニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、シカゴ・カブス、アトランタ・ブレーブスとともに、スポンサー収入が1億ドル(約154億円)を超える5球団のひとつとなっている。
リンチはフォーブスのインタビューで「ドジャースの成長分を差し引くと、MLB全体のスポンサー収入の伸びは前年比約6.5%で、ほかの主要プロスポーツリーグとあまリ変わりません」と述べ、こう続けた。
「特筆すべきは、ドジャースだけでおよそ3000万ドル(約46億円)もの新たなスポンサー収入を生み出したという点です。この金額は、球団1個分のスポンサー契約に相当します。ドジャースの成長は、ブランドの規模と、プレミア分野でのパートナーシップの拡大に支えられています。たしかにMLBは全体として非常に好調なわけですが、際立った成長の主な原動力はドジャースの勢いなのです」
大谷、個人スポンサーでも1億ドル稼ぐ
先に触れたように、ドジャースはスター選手である大谷の力を商業面でも大いに活用している。その大谷は個人でも驚異的な額のスポンサー契約を獲得していて、スポーツメディアのスポーティコによると2025年のスポンサー収入は1億ドル(約154億円)に達すると見込まれている。


