スポーツ

2025.11.04 09:00

大リーグのスポンサー収入が史上最高に 初の20億ドル超え、「規格外」ドジャースが牽引

2025年のMLBワールドシリーズの最優秀選手(MVP)に選ばれ、トロフィーを掲げるドジャースの山本由伸投手。2025年11月2日、カナダ・トロントのロジャーズセンター(Emilee Chinn/Getty Images)

「規格外」のドジャースが成長牽引

スポンサーユナイテッドの創業者であるボブ・リンチ最高経営責任者(CEO)によると、スポンサー収入の驚異的な成長はつまるところ“規格外”の一球団に起因している。ドジャースだ。スポンサーユナイテッドによると、ドジャースは年間スポンサー収入が2億ドル(約310億円)に達する北米初のプロスポーツチームになる見通しだ。

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ドジャースには76社のスポンサーがついており、そのなかには日本企業20社が含まれ、うち6社は2025年に新たな契約を結んでいる。これは、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希という日本人3選手の加入による経済的な見返りの大きさを示している。

球団スポンサー分野でドジャースがどれほど突出しているかを説明する数字をひとつ挙げると、ドジャースのスポンサー契約の1件あたり平均額はMLB全体の平均のざっと5倍だ。これはドジャースの世界的な訴求力と商業面の強さを反映している。ドジャースはニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、シカゴ・カブス、アトランタ・ブレーブスとともに、スポンサー収入が1億ドル(約154億円)を超える5球団のひとつとなっている。

リンチはフォーブスのインタビューで「ドジャースの成長分を差し引くと、MLB全体のスポンサー収入の伸びは前年比約6.5%で、ほかの主要プロスポーツリーグとあまリ変わりません」と述べ、こう続けた。

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「特筆すべきは、ドジャースだけでおよそ3000万ドル(約46億円)もの新たなスポンサー収入を生み出したという点です。この金額は、球団1個分のスポンサー契約に相当します。ドジャースの成長は、ブランドの規模と、プレミア分野でのパートナーシップの拡大に支えられています。たしかにMLBは全体として非常に好調なわけですが、際立った成長の主な原動力はドジャースの勢いなのです」

大谷、個人スポンサーでも1億ドル稼ぐ

先に触れたように、ドジャースはスター選手である大谷の力を商業面でも大いに活用している。その大谷は個人でも驚異的な額のスポンサー契約を獲得していて、スポーツメディアのスポーティコによると2025年のスポンサー収入は1億ドル(約154億円)に達すると見込まれている。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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