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2025.11.04 12:00

オリーブオイルの真実と誤解 品質偽装問題から健康効果まで

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オリーブオイル、特にエキストラバージンオリーブオイルには幅広い健康効果があることが知られている。過去5年間で売上は伸びているものの、混乱を招く報道の影響で、依然としてどの種類を購入すべきか、また瓶詰めされているものが本当に純粋なオリーブオイルなのかについて困惑している消費者も多い。しかし、最近の研究では、米国とカナダで販売されている主要オリーブオイルブランドに偽装は見つからなかった。

「偽物のオリーブオイル」といううわさはどこから来たのか?

過去15年ほどの間に、各種報告書や大々的な報道、欧州での警察による摘発、米国での訴訟などが相まって、消費者の間でオリーブオイルの品質問題(例えば、エキストラバージン基準を満たさない油)と真の偽装行為(オリーブオイルを安価な油で薄める行為)との境界線が曖昧になった。これが混乱と不信感につながった。

新たな研究結果が示すもの

北米オリーブオイル協会(NAOOA)は、2024年のオリーブオイル検査プログラムの結果を発表した。これは米国でこれまで実施された同種の取り組みとしては最大規模のものだった。検査は、米エール大学公衆衛生大学院で生物統計学を専門とするタッソス・C・キリアキデス准教授によって進められた。独立した第三者サンプリング機関と国際オリーブ評議会認定の研究所が、すべてのサンプル調達と商品名を伏せたブラインドテストを実施した。

米国とカナダの小売業者から190点(国内市場シェア85%超の主要ブランド15社を代表する製品153点と、店舗のプライベートブランド製品37点)が調査対象となった。市場シェアの下位15%に位置するブランドの製品26点も調査対象とした。その結果、主要ブランド製品から不純物は検出されなかった。一方、下位15%のブランドの製品のうち2点からは不純物が検出された。1つはエキストラバージンオリーブオイル(EVOO)と表示され、もう1点はオリーブオイル(OO)と表示されていた。

オリーブオイルの検査は、一般的に「純度」と「品質」の2種類に分類される。「純度」検査では他の油との混合の有無を確認し、「品質」検査では製品が各等級(例えば「エキストラバージン」等級)の品質基準を満たしているかを評価する。今回の検査でNAOOAは、キリアキデス准教授に健康に関連する2つの重要なパラメーターを分析させた。すなわち、保護作用を持つオメガ9脂肪酸であるオレイン酸の含有量と、健康増進効果を持つ植物性化合物であるフェノール化合物の含有量だ。検査対象となった本物のエキストラバージンオリーブオイルは、全体的な等級品質が基準値を下回る場合であっても、これらのパラメーターを満たしていた。

調査対象となった主要ブランドのオリーブオイル190点のうち153点について、国際オリーブ評議会(IOC)の基準に基づく検査を実施した結果、オリーブオイルでない油との非開示混合などの偽装は一切見つからなかった。37点のプライベートブランドのオリーブオイルの検査でも、偽装は確認されなかった。

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翻訳・編集=安藤清香

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