栄養学の専門家フランシス・ラージマンロスは、地中海式ダイエットの主食として知られるエキストラバージンオリーブオイルは、ポリフェノールとビタミンEを豊富に含んでいると強調した。特に脳の健康で、エキストラバージンオリーブオイルの効果は顕著に現れるという。
米ハーバード大学が2023年に行った研究によると、毎日大さじ半分以上のエキストラバージンオリーブオイルを摂取した人は、オリーブオイルをまったく摂取しない、あるいはほとんど摂取しない人と比べて認知症による死亡リスクが28%低かった。ラージマンロスは、この研究ではさらに、毎日マーガリンまたはマヨネーズを小さじ1杯分、同量のエキストラバージンオリーブオイルに置き換えるだけで、同疾患による死亡リスクが8~14%低下することが明らかになったと述べた。
認知症の一種であるアルツハイマー病は特に女性に多く見られる。エキストラバージンオリーブオイルの使用は同疾患のリスクを軽減する1つの方法だ。さらに、エキストラバージンオリーブオイルは炎症を抑え、心臓病のリスクを低下させ、がんの発症リスクを減らす効果もある。
食事に脂肪を加えることにちゅうちょしている人にとって、知っておくべき重要な点が2つある。まず、食事にオリーブオイルを加えても体重増加を引き起こさないことだ。これは複数の研究で証明されている。体重増加の原因を考える際には、単にカロリー量だけでなく、カロリーの種類が重要だという。次に、脂肪の種類によって体への影響が異なるということだ。例えば、1日大さじ1杯程度のオリーブオイルはコレステロール値を上昇させないが、同量の飽和脂肪酸を摂取するとコレステロール値が上がる。
さらに、研究により、エキストラバージンオリーブオイルを補った地中海式の食事が乳がん予防に効果がある可能性が示されており、別の研究では、バージンオリーブオイルを1日少なくとも大さじ2杯使用した女性は、この習慣を常に守らなかった女性に比べ、乳がんリスクが28%低いことが判明した。オリーブオイルの定期的な摂取は骨の健康にも有益で、さらに更年期における心理的症状の重症度を軽減する可能性さえあることが示された。


