Serif(セリフ)が提供するAffinity(アフィニティ)スイート──アドビのPhotoshop(フォトショップ)、Illustrator(イラストレーター)、InDesign(インデザイン)に対抗する強力なツール群──が、完全に無料でダウンロードできるようになった。
Serifはこれまで、アドビのサブスクリプションモデルから距離を置こうとし、Photo(フォト)、Designer(デザイナー)、Publisher(パブリッシャー)というAffinity製品群を、控えめな買い切り価格で提供してきた。
しかし、最新バージョンのAffinityは、3つの異なる製品を1つのアプリに統合し、価格を完全に取り払った。WindowsまたはMac向けが用意されており、無料でダウンロード可能だ。また恩恵を受けるには無料のCanva(キャンバ)アカウントに登録する必要がある、という条件がある。
CanvaによるAffinityの買収
昨年CanvaがSerifを買収した際、Affinityが最終的にアドビのCreative Suite(クリエイティブスイート)と同じサブスクリプション路線に進むのではないかという懸念があった。しかしその懸念は杞憂だった。ただし今回の提供形態には、サブスクリプションを促す要素がある。Affinityスイートに新たに組み込まれた高度なAI機能──画像やベクターを生成する能力など──を利用したい場合は、「Canvaプロ」などプレミアムアカウントが必要になる。日本での価格は、年額8300円からだ。
もっとも、同社はこれはAffinityパッケージを本格的なサブスクリプションへと絡め取る入口ではないと強く否定しており、AI機能の利用は完全に任意だとしている。
同社はプレス声明で次のように述べた。「からくりはありません。機能を削ったり隠れた条件があったりするわけでもありません。プロが日々頼りにするのと同じ精密で高性能なツールを、今やすべての人に開放します。創造の自由にコストは必要ありません」。



