この専用スペースでは、YouTube Shorts制作のために設計された専用エフェクト、トランジション、タイトルプリセットを活用できる。プロ品質のトランジションやエフェクトを備えたすぐに使えるテンプレートから、洗練されたコンテンツを作成し、カスタマイズしたテンプレートを編集・共有して、他のクリエイターにインスピレーションを与え、新たなYouTubeトレンドを生み出すこともできる。完成した動画は、ワンタップでYouTube Shortsとして共有可能だ。
さらに、Premiere Mobileは、AIによるノイズ除去「Speech Enhance」、静止画からのビデオ生成、口ずさんだタイミングに合わせた効果音生成、スタジオ品質のオーディオ、Adobe Fireflyによるユニークなアセットの生成など、Premire Proで培った直感的で強力な機能を搭載している。
モバイルデバイスでのコンテンツ制作は、もはやプロフェッショナルの代替手段ではない。TikTokやInstagram、YouTube Shortsといったプラットフォームの隆盛により、スマートフォンは最も重要なコンテンツ制作デバイスとなった。Premiere Mobileは、この現実を踏まえた戦略的な製品だ。
“エージェント型”クリエイティブAIも間もなく
統一されたフロントエンドとしてのFirefly、誰でも使える入口としてのAdobe Express。そしてもう一つ、“誰もがクリエイティブに参加”するための仕掛けも用意されていた。
それがクリエイティブ作業に特化した「エージェント型AI」だ。Project Moonlightと名付けられたこのプロジェクトは、現時点では提供されないが、現在開発中で近日に提供を開始予定という。
複数のAdobeアプリや他社製ツールを横断的に連携し、最終的に成果物を作るAIアシスタントで、目的ごとにそれぞれの領域の専門家AIが連携して作業を自動で行う。Project Moonlightの中心には、オーケストラの指揮者のように各アプリケーションのAIアシスタントに指示を出しながら制作を行っていく仕組みがある。
Project Moonlightは、ユーザーのCreative Cloudライブラリやソーシャルアカウントと連携し、ユーザーのスタイルや取り組んでいる制作プロジェクト、過去の作品などを考慮した上で動作する。
つまり単純な自動運転ではなく、「ユーザーらしさ」を反映したパーソナライズされたアイデアを提案し作業を進めるようになるという。ソーシャルチャネルのパフォーマンスを分析し、トレンドを把握し、オーディエンスの拡大とクリエイティブブランドを強化するコンテンツ戦略まで構築する。
つまり、単に制作物を作るだけではなく、クリエイティブディレクターやマーケティング戦略担当の役割までを最終的に目指す。
もちろん、最終的な判断やアイディアを提供しコントロールするのはユーザーであるクリエイターだが、AIが提供する提案と自動処理によって、個人クリエイターがエンタープライズレベルの“チームを編成して”のコンテンツ戦略を実行できるようになる。


