2. 他の人に感じた一時的なときめき
たとえあなたが長期的かつ他の異性とは付き合わない真剣な関係にあるとしても、他の人に惹かれることは可能性が高いとはいわないまでも、現実にはあり得ることだとわかれば驚くかもしれない。というのも、残念なことに、交際を始めたからといってすぐに人間の自然な反応に影響されないわけではない。パートナー以外の人を魅力的だと感じるのはまったく普通のことだ。
交際相手以外の人に憧れや好奇心を抱く瞬間はある
大多数の人は程度の差こそあれ、交際相手以外の人に憧れや好奇心を抱く瞬間がある。もしかしたら、ユーモアのセンスがある同僚の近くで顔を赤らめたことがあるかもしれないし、バーで見知らぬ人に口説かれて有頂天になったことがあるかもしれない。どのような経緯でそうなったにせよ、誰かにときめいたからといって自動的にあなたが浮気をしている、あるいは不誠実だということにはならない。最も重要なのは、そのときめきを行動に移すかどうかであるのは明らかだ。
専門誌『Personal Relationships(パーソナル・リレーションシップス)』に今年掲載された研究はこのことを極めて明確に示している。研究チームは、付き合う人を1人に絞った交際をしている567人を追跡調査し、交際相手以外の誰かに恋愛感情や性的魅力を感じたと報告した人、つまりときめいた人を調査した。そしてこうしたときめきが恋愛関係の質にどのような影響を与えたかを調べた。
恋愛関係に大きな害を及ぼさない、一時的な出来事
興味深いことに、ほとんどの人のときめきは恋愛関係に大きな害を及ぼさなかった。ときめきが続いたり、強まったりしても、恋愛関係の満足度や親密さ、パートナーへの献身は概して揺るがなかった。それよりも重要なのは関係そのもののベースラインの質であることが研究で明らかになった。つまり、すでに高い満足度とコミュニケーションを保っているカップルにとっては、ときめきは一時的な出来事だ。これらのつかの間のときめきは悪影響を及ぼすことなく去った。
だが、すでにうまくいっていない状態にあったカップルにとっては、ほんの些細なときめきであっても、恋愛感情や性的満足が薄れる傾向にあった。このことから、誰かに惹かれること自体が問題であることはほとんどないと推測できる。それを行動に移したり、明らかに不適切な方法で執着したりすることこそが問題なのだ。
その意味で、大半のカップルでは、一時のときめきの告白は相手に疑念や不安の種を植え付けるだけだ。他の誰かに惹かれていることを認めても、自分の不快感を解消することはできない。おそらく不快感をパートナーに移してしまうだけで、パートナーは不必要な不安や不信感に悩まされることになる。
現実的な選択は、多くの場合ただ内緒にしておくこと
もちろん、この状況で正直になることが本質的に間違っているという意味ではない。ただ、まったく役に立たないだけだ。あなたの一時のときめきが恋愛関係にもっともなリスクをもたらしていると考えない限り、最も優しく現実的な選択は多くの場合、ただ内緒にしておくことだ。ときめきを認識し、それが何であるかを理解することだ。つまり、それはあなたの関係に何か問題があることを示すものではなく、自然で一瞬の気持ちの高まりだ。
研究が示唆するように、もしあなたが感じたささやかなときめきをパートナーに告白すべきと思うほど優しい人なら、内緒にしておく方がいいだろう。


