1. 他の人との過去の恋愛または性的関係
1960年代に性革命が起こって以来、性をめぐる社会通念は大きく変わった。社会的には避妊、ポルノ、同性愛、人工妊娠中絶、婚前交渉、自慰行為などはもはや本質的にタブー視されていない。そして行動面では性行為は必ずしも1人の人とのみ、あるいは結婚してからのみ許されるものではないというのも知ってのとおりだ。
全米で実施された家族に関連する調査(National Survey of Family Growth)に基づく米疾病予防管理センター(CDC)の推計によると、男性が生涯に性的関係を持つパートナーの数の中央値は6.3人で、女性の場合は4.3人だ。この2つの統計は、現代において人が生涯を通じて性的関係で複数のパートナーを持つことは驚くべきことでも淫らなことでもなく、今や当たり前のことだという事実を示している。
こうしたことから、現代の多くの大人の恋愛関係では、必ずしもお互いが相手にとって「初めての人」ではないと考えていいだろう。だが、これはパートナーに頻繁に思い出させる必要のある事実ではない。
「正直は最善の策」というルールから、以前付き合った恋人や過去の情事、若さゆえの衝動的な行為、いわゆる「ボディ・カウント(性的関係を持った人の数)」など、自分の過去についてオープンにしなければならないと考えるかもしれない。しかしほとんどの人にとって相手の過去の性的関係や恋愛はおそらく一番聞きたくない話だろう。
不快に思うのは正常な反応
この種の詳細を不快に思うからといって、不安になることはない。実際、専門誌『Social Media + Society(ソーシャルメディア・プラス・ソサエティー)』に掲載された研究によると、これはまったく正常な反応であり、「retroactive jealousy(遡及的嫉妬)」として知られている。研究の説明にあるように、これは自分との関係が始まる前にパートナーが過去に持った性的関係あるいは恋愛経験に関して個人が抱く嫉妬のことだ。
元恋人の存在や関係を「知る」だけで、遡及的嫉妬は起こり得る
重要な点は、相手の元恋人や昔の情事が現在2人の関係を邪魔していなくても、あるいはまったく邪魔したことがなくても、遡及的嫉妬を経験する可能性があるということだ。研究では元恋人の存在とその元恋人との過去の関係を知るだけで、以下のような状況が起こり得るとしている。
・パートナーに対する親近感が薄れる
・関係が特別なものではないと感じる
・過去の恋人と比較するようになる
・嫉妬の感情を呼び起こす
「冷静」を装ったり、そうした過去のことは気にならないかのように振る舞う人もいるかもしれないが、そうなることを期待するのは無理がある。
現実には、現在長期的に真剣な関係にあるのなら、自分の過去の性的関係について語る理由は取り立ててない。どのような状況になっても、そうしたことについて黙っていることは最も論理的で愛情のある選択だ。
あなただけの秘密にすべき
この点に関して正直に話すことは、よくても気まずさと不安を招くだけであり、最悪の場合、簡単に避けられたはずの口論に発展し、あなたが口論に負ける可能性が高い。パートナーから特別に詳細を聞かれない限り(まともな人なら自分からそんなことはしない)、あなたがこれまでどんな性的関係を持ってきたかは、あなただけの秘密にしておけるし、そうすべきだ。


