第2回となる2025年「Verified Air Travel Awards(ベリファイド・エアトラベル・アワード)」の結果が発表された。これは、個室仕様の座席からラウンジまで、空の旅にまつわるあらゆるカテゴリーについて、優れた試みをフォーブス・トラベルガイドが表彰する賞だ。
あらゆる旅には、サービスとの接点が無数に存在する。旅をする側にとっては、それぞれの接点で得られる体験が、平凡な旅と最高の旅を分ける決め手になる。空港の車寄せでチェックインできる「カーブサイド・チェックイン」から機内サービスまで、あらゆる要素が重要だ。
そこで、フォーブス・トラベルガイド(FTG)による「ベリファイド・エアトラベル・アワード」では、ワールドクラスの旅客体験を提供する航空会社や空港を、カテゴリー別に表彰している。
2025年は18のカテゴリーについて、エアトラベル・アワードが授与された。これらの賞は、ファーストクラスやビジネスクラスの座席から、最高クラスの空港内飲食店やラウンジまで、空の旅にまつわるあらゆる要素を網羅している。
創設から2年目となる2025年は、エミレーツ航空とデルタ航空が、それぞれ国際部門と米国部門で最優秀航空会社に選ばれた。また、米国ではニューヨークのラガーディア空港が、世界ではシンガポールのチャンギ国際空港が最優秀空港に選定された。また、ニュージーランド航空は新たに導入した「スカイカウチ」シートで年間最優秀イノベーション賞を獲得した。
FTGの執行編集委員会が、各カテゴリーの受賞候補リストを作成し、招待された人だけが参加できる、9000人以上によるアンケート調査で受賞者が決まった。これらの選考プロセスの参加者は、いずれもホスピタリティ産業で働く、旅行の機会が非常に多い人たちで、ラグジュアリー・トラベルを専門とするトラベル・アドバイザーや、頻繁に飛行機を利用するFTGのメンバー(匿名調査員=インスペクターやトレーニングチームなど)も含まれている。
選考結果は、FTGの専門家によって検証された。彼らは、67年の歴史を持ち、公正さと客観性で知られる星評価(Star Rating)システムを支える者たちだ(このシステムでは、専門知識を持つ調査員による匿名の調査に基づき、ホテルやレストラン、スパ、クルーズ船の星評価を発表している)。
エミー賞受賞歴もあるトラベル・ジャーナリストで、米CBSラジオの番組「Eye on Travel」の司会も務めているピーター・グリーンバーグは、こう指摘する。「現代の旅行者はみな、巧みなマーケティングや、虫のいいフォーカスグループにさらされている。そのため、真の意味で卓越したサービスと、洗練されたブランディングの違いを見分けることは、これまでになく難しくなっている」。
「ベリファイド・エアトラベル・アワードは、信頼のおける基準を提示している。これは、フォーブス・トラベルガイドによって裏付けられた1年に1回のチェックで、単なる宣伝文句を、中身のあるサービスと選り分けるものだ。この賞が、他と真に一線を画しているのは、一時的な人気を測るコンテスト的な発想ではなく、旅行およびホスピタリティ業界における、最も見識のある人々の専門的な意見に基づいている点だ」。
あなたも、次の旅行ではぜひ、以下に挙げる2025年の受賞者をぜひ利用してみてほしい。



