宇宙

2025.10.31 15:00

おうし座南流星群がまもなく極大、スーパームーンに負けない「火球」に期待

おうし座流星群の火球とオーロラ。米ワシントン州コルビル先住民居留地にて2015年11月3日撮影(Rocky Raybell, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)

どんなふうに見えるか

おうし座南流星群は流星数こそ少ないものの、見ごたえは抜群だ。通常は極大期でも1時間あたり5個程度しか観測できないが、出現数の少なさを補って余りあるスペクタクルを見せてくれる。必要なのは忍耐強さと晴れた空だけである。

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輝く火球はゆっくりと流れ、閃光を放って分裂したり、夜空に長く光る軌跡(流星痕)を残したりする。おうし座南流星群の大気圏への突入速度(対地速度)は秒速約27kmと他の流星群に比べて遅いため、光跡が見やすくインパクトがある。

カナダ・シムコー湖で観測されたオーロラとおうし座流星群の火球。2015年11月9日撮影(Orchidpoet/Getty Images)
カナダ・シムコー湖で観測されたオーロラとおうし座流星群の火球。2015年11月9日撮影(Orchidpoet/Getty Images)

さらに、おうし座南流星群のダストトレイルにはスウォームと呼ばれる密度の濃い領域があり、そこを地球が通過する年は流星の出現数、火球の数ともに増えるのだが、2025年はこれに当たっているのだ。つまり火球を見られる確率が例年より高いのである。

観測のアドバイス

おうし座南流星群を見るために、わざわざ遠出をする必要はない。特別な機材も不要だ。満月が明るいので、星空保護区へ出向いたり街明かりを避けたりする意味もない。自宅の庭やベランダ、近所の公園で空を見上げよう。

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リクライニングチェアや防寒着を用意し、忍耐力を忘れずに、夜空に目がしっかり慣れるまで少なくとも1時間は待とう。視線は満月の光を避けながら南または北に向けるといい。

「南群」に続き「北群」と「しし座流星群」も極大

おうし座南流星群の活動は11月20日過ぎまで続く。一方、姉妹流星群である「おうし座北流星群」が11月12日頃に極大を迎える。火球が出現しやすいのは「南群」と同様で、こちらは下弦の月に当たるので南群より観測条件は良い。

おうし座北流星群の火球。ノルウェー北部シーボットンにて2020年12月4日撮影(Medisilvanus, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)
おうし座北流星群の火球。ノルウェー北部シーボットンにて2020年12月4日撮影(Medisilvanus, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

11月半ばには、対地速度が速く明るい「しし座流星群」も見ごろとなる。極大時刻は11月18日未明(午前3時頃)と予測されていて、1時間あたり最大15個ほどの流星が出現しそうだ。20日が新月なので、月明かりがなく暗い夜空で観測に臨める。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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