ヘルスケア

2025.11.11 10:15

態度を変えて高い目標を立てた人が「ほとんどうまくいかない」決定的な理由

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目標設定そのものに焦点を絞ってメンタル面に働きかけるテクニックや戦略は、概してうまくいかない。なぜなら、ほぼすべての行動は、環境によって外から働きかけられるものだからだ。

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そして、何かを同じ場所で何度も繰り返すと、それは無意識へと落とし込まれていく。

環境に「悪習のトリガー」を引かせない

車の運転など何かを初めて学ぶとき、自分の行動に意識を集中してかなり努力をする必要がある。

「アクセルペダルをどれくらいの強さで踏み込むか」といった具合に、ちょっとした行動の一つひとつを考えなければいけない。
しかし、何度も繰り返せば、最終的には無意識に行動できるようになる。

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心理学で「カチッサー効果」と呼ばれるプロセスだ。

カチッサー効果はストレスなく生きること、そして学習したことを定着させるうえで必要不可欠ではあるが、難点もある。

ほとんどの人は、自分が達成したい目標とは相反するような環境に自分の行動を託してしまっているのだ。

新年の誓いや目標設定がほとんどうまくいかないのはそのためだ。ある人が禁煙したいと思っても、たばこを吸いたくなるようなトリガーを、その人がいる環境が無作為かつ突然に引いてしまう。

意志力を無駄に使って消耗し、結局、負け犬のような気分になってしまう。

しかし、目標に向かって「強化された環境」(あなたが高いレベルでパフォーマンスせざるを得なくなる場所。本書9章で詳述)の力を借りて行動すると、望ましい行動が自動的かつ無意識に取れるようになる。カチッサー効果が有利に働くのだ。

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文=ベンジャミン・ハーディ/組織心理学者 訳=松丸さとみ/翻訳者・ライター

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