キャリア

2025.11.04 12:30

進化・多様化する副業、複数こなす「サイドスタッキング」が急増中 米国

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「また、自分の仕事の基準に忠実であることも重要だ」とファングは話す。サイドスタックをする場合、自分に対する評価やレビュー、ひいては個人ブランドを向上させ、これが多くの収入を得る原動力となるよう、質の維持をアドバイスする。

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ロディによると、リモートワークの増加やフリーランス管理ツールの改善により、従業員が同時に複数の職務をこなすことが容易になっているという。ファングの組織は、労働者が真に自分のパーソナルブランドを構築する力を与える評価/格付けシステムのような世界的に認められたツールに投資しているという。

サイドスタッキングの未来

労働者は本業が経済的な安定や充実感をもたらさない場合、副収入を求めると説明するのは生産性の専門家で、役員秘書サービスVivaの共同創業者のフィニアス・タタールだ。雇用主は従業員のやる気や成果、勤務パターンの変化に気づき、サイドスタッキングに対処する責任があるとも指摘する。

リーダーはチームが適切なやりがいや正当な報酬を得て、純粋に仕事に取り組めるようにする必要があるとタタールは主張する。そのためには、キャリア開発のための対話や評価、従業員が全力を注ぎたくなるような企業文化の構築に時間を割く必要がある。

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今後について、雇用主はキャリア開発の一環として、検証されたギグワークをますます評価するようになるだろうとファングは予測する。「副業やフリーランスの仕事を通じて得たスキルは、昇進やプロフェッショナルとしての成長の材料とみなされ、従来の雇用経験を補完する正式な 『ギグポートフォリオ』になる」とファングは見る。

ファングはまた、2026年にはサイドスタッキングが主な資金計画の一部を担うと考えている。従業員が副業を家計にとってならくなてはならないものと考え、多くのプロフェッショナルが従来の本業以外の仕事でスキルを使って稼ぎ、日常支出を支えるための複数の収入源を作るとも予想している。

2026年にはプラットフォームでのスキルアップがサイドスタッキングエコノミーの成長を促進し、組み込み型のトレーニングや認定資格、出世の階段を提供することで、労働者がエントリーレベルの仕事からより収入の多いギグワークへと移行できるようになるとファングは予測している。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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