国内

2025.11.01 11:30

現場監督のAIエージェントが建設業を救う、Physical AIの勝機

内丸拓|Z Venture Capital(写真左)・野﨑大幹|Zen Intelligence(同右)

内丸:AIの最先端を進んでいるのはアメリカですが、日本のスタートアップがOpenAIのような巨大なプレイヤーと真っ向から勝負するのは難しいです。そのためインターネット上の膨大なデータをどう使うかということよりも、建設業のような物理空間でしか取ることのできないデータを用いたAIにこそ、チャンスがあると思っています。

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野﨑:zenshotは100社以上に利用が拡大していて、加速的にデータが増える段階に入ってきました。これを使うと、これまで物理的な建設現場を歩いて行っていた施工管理をデジタル空間上で行えます。次は、このデジタル空間のなかで、現場監督の施工管理業務そのものをAIエージェントが代替してくれるようにしていきます。この実現には、現場監督の「目」をAIに学習させることが不可欠です。それがVison-Language Model(VLM) という基盤モデルで、今まさに開発しているところになります。来年2月末には実証の成果を公開して、「zenshot AI」としてリリースする予定です。将来的には、物理的な現場作業を代替する真の意味のPhysical AIとして、作業ロボットにも再チャレンジしていきたいと考えています。 

内丸:建設現場の無人化を実現することができたら、本当にパラダイムシフトになりますし、野﨑さんならやってくれるに違いないと信じています。エッセンシャルワーカー向けAIのフロントランナーとして、どんどん突っ走ってもらい、私たちも力強く伴走していきたいと思います。


うちまる・たく◎Z Venture Capital Principal。京都大学大学院情報学研究科修了後、ゼネラル・エレクトリックを経て、経営共創基盤に参画。多様な企業に対して事業成長や新規事業創出、事業再生の支援に従事。2022年5月より現職。

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のざき・ひろき◎慶應義塾大学および同大学院にて情報工学を専攻。その後、アーサー・ディ・リトル・ジャパンにて、製造業への新規事業戦略・中長期戦略の策定支援に従事。2020年7月にSoftRoid(現Zen Intelligence)を創業。剣道5段。

文=眞鍋 武 写真=平岩 享

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