健康

2025.11.01 09:15

画像無加工の「自分の顔」に愕然。加工常用者はお肌の「現実」を直視して

Getty Images

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SNSに自撮り写真を投稿する際に、美肌補正機能、いわゆる「フィルター」を多用する人が多い。だが、フィルター越しの顔ばかり見ていると、肌のトラブルに気づきにくくなる。ときには、本当の自分と向き合うことが重要だ。

関東で美容外科アイシークリニックを展開する医療法人社団鉄結会は、スマホカメラを週1回以上使う全国の20〜30代の男女300人を対象に、フィルター使用と肌認識に関するアンケート調査を行った。それによると、ほぼ毎日フィルターを利用している人は約51パーセントであることがわかった。ほとんど使わない人はわずか6パーセントだ。

ほぼ毎日フィルターを使う人に、鏡や写真で実際の肌を見たときにギャップを感じたかと聞くと、「強くそう思う」、「そう思う」があわせて約70パーセントにのぼった。「加工肌」と「リアル肌」の違いに衝撃を受けたということだ。

驚いたのは、毛穴の目立ち、肌のくすみ、シミやそばかすなど。これらはどれも、フィルターが自動的に補正してくれる要素だ。

フィルターは自分をきれいに見せてくれる魔法の鏡だ。それに依存しすぎると、現実との区別があいまいになり、肌ケアの意識が低下することもわかった。日常的にフィルターを使う人の50パーセント近くが「意識が下がった」と答えている。ただし、ギャップに驚いて以来、意識するようになったという人も約14パーセントいるのは救いだ。ほかのみなさんも、そうなることを願う。

自分の肌の状態に驚いた人たちも、美容皮膚科を受診する人はほんのわずかだ。アイシークリニックの高桑康太医師は、毛穴の開き、くすみ、シミなど「フィルターで隠している肌悩みの多くは、適切な医療的アプローチで改善が可能」だと話す。考えてみてはどうだろうか。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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