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2025.11.01 09:00

バフェットにマンガー、超一流投資家に学ぶ「認知バイアス」に打ち勝ち、成功を手にする方法

ウォーレン・バフェット(Shutterstock.com)

自分から自分を守るシステムを構築する

誤った判断が避けられないなら、それを埋め合わせるシステムを構築することが強みになる。

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・チェックリストを用意する:航空機のパイロットや外科医は、致命的なミスを避けるためにチェックリストを用意している。投資家も同じことをすればいい。決断を下す前に確認すべき質問のリストを作ろう。例えば、「自分が立てた仮説の土台にあるのはデータか、それとも感情か」、または「自分が間違っているとしたらどういうことが起こるか」といった質問だ。

・失敗を想定して検証する:取引で損を出したと想定し、失敗した理由を考えよう。その上で、実際の取引前に、リスクを回避するための戦略を立てよう。

・レッド・チーミング:信頼する同僚に頼んで、反対の立場を取ってもらい、その仮説を検証しよう。目的は勝つことではない。自分の思考をストレステストにかけることだ。

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・猶予期間を置く:大きな決断を下す前には、一定の猶予期間を必ず設けよう。わずか24時間であっても、感情的な焦りを静めることができる。

ウォーレン・バフェットは安全策として、「何もしない」時間を設けている。本当に確信がもてるまで、何もせずにいるのが同氏の通常のやり方だ。たったそれだけで、決断の誤りはほぼすべて排除される。

内省が秘めるパワー

超一流の投資家はみな、自分の行動を徹底的に研究する。バフェットは1日に6時間も読書し、マンガーは心理学の本を何度も読み返す。投資運用会社Fisher Investments(フィッシャー・インベストメンツ)の創業者ケネス・フィッシャーは、「自分が信じこんでいる間違いは何か」と自問自答し、自らの信念を吟味する。

こうした習慣によって、心理学者の言う「メタ認知」、つまり「自分の思考」について考えを巡らせることが可能になる。これが、反射的な反応と、内省の違いだ。

内省しているうちに、感情の動きは少しずつ、知恵へと変わっていく。すると、過剰に売買しているときや、パニックを起こすとき、自分を正当化するときなどの行動パターンが浮かび上がってくる。自分の思考が明白に見えてくれば、市場はそれほど恐れるべきものではなくなる。

静かな強み

チャーリー・マンガーのすごさは、そのシンプルさにある。つまり、成功とは、天才になることを目指すのではなく、愚かなミスを回避することだ。

バフェットのすごさは忍耐力にある。フィッシャーのすごさは、前提を疑うことに、ドラッケンミラーのすごさは待つことにある。すべてに共通するのはコントロール力だ。

感情をコントロールしよう。衝動をコントロールしよう。判断をコントロールしよう。

自分自身をコントロールできるなら、プレイする価値のあるどんなゲームにも勝つことができるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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